2018年12月16日(日)

歩行者や標識、運転影響をAIで解析 AZAPA

AI
2017/12/25 11:00
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自動車の技術開発を支援するAZAPA(アザパ、名古屋市)は、ドライバーが感じる刺激と運転行動の関係性を解析する計測システムを開発した。カメラや車両などから取得した運転時のデータを人工知能(AI)を使って解析、定量化して示す。人の運転行動を予測しやすくなり、高度運転支援システム(ADAS)や自動運転技術の開発を効率化できる。

アザパが開発した計測システムの画面

アザパが開発した計測システムの画面

開発したのは「ドライバー・ドリブン・アナリシス・スイート」と呼ぶシステム。運転時に人の行動に影響を与えそうなデータを取得し、これをアクセルやブレーキの操作状況などの車両情報と結びつけて、相関関係を解析していく仕組みだ。完成車メーカーや部品メーカーなどに販売する。

データを取得するために車載カメラや、視線を把握するスマートグラスなどを活用する。実際に人が運転し、天候や周辺にある交通標識、歩行者などのデータを網羅的に取得。運転者が視線をどう動かしているかなどのデータも集める。

これを車両情報と結びつけAIなどを使い、どんな刺激が運転挙動にどのぐらい強く影響を与えるかという「感性」を定量的に示す。データを蓄積して、人の運転行動の予測アルゴリズムをつくることができる。安全技術のシミュレーションに使えるほか、人間の行動を先回りして行動するADAS、人間の感性を反映させた自動運転技術にも役立つ。

ドライバーの感受能力を総合的に解析するシステムを一般販売するのは珍しい。価格は1200万円程度を見込む。

AZAPAは2008年、大手自動車メーカーでエンジン制御の技術開発に携わっていた近藤康弘社長らが創業。現在は約80人の技術者を抱えており、自動車メーカーの開発支援などを手掛けている。

トヨタ自動車など完成車大手が主要取引先で、自動車以外の大手企業と協業するケースも増えている。三井物産の出資を受けたほか、パナソニックとも電気自動車の設計ソフトを共同開発した。リコーとは共同で、自動運転の実証実験に取り組んでいる。

(名古屋支社 押切智義)

[日経産業新聞 2017年12月25日付]

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