どこまで続く中国経済の「カエル跳び」
(グローバルViews)
編集委員 村山宏
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リープフロッグという言葉を耳にする。英語でカエル跳び(日本の馬跳び)の意味だが、そこから転じて技術や経済が段階的な発展過程を跳び越えて一気に進歩してしまう現象を指す。新興国で固定電話の段階が飛ばされスマートフォン(スマホ)がいきなり普及するような事例だ。このカエル跳びを繰り返している国が中国だ。スマホで代金を支払うモバイル決済が普及し、現金が不要な社会に急速に近づきつつある。さらにはスマホすら不要...
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いま大きく揺れ動く、世界経済。 自分か。自国か。世界か。このコラムでは、世界各地の記者が現地で起きる出来事を詳しく解説し、世界情勢の動向や見通しを追う。 今後を考えるために、世界の“いま”を読み解くコラム。