無資格検査問題 日産本社に立ち入り 国交省
日産自動車で無資格の従業員が新車の完成検査をしていた問題で、国土交通省は22日、同社本社(横浜市)へ立ち入り検査した。検査では同社の社内調査の報告書の内容を確認するために必要な書類の提出を求める。

同社は問題発覚後も不正な検査を続けていた。国交省は本社の管理体制の甘さが背景にあるとみており、西川広人社長ら経営陣からも事情を聴く。一連の問題で本社への立ち入りは初めて。
同省は今後、カルロス・ゴーン会長への聞き取りも視野に入れている。
同社の無資格検査が発覚したのは9月。その後も複数の工場で10月中旬まで不正は続けられた。
11月17日に公表した社内調査の報告書は「検査の重大性を十分認識しておらず規範意識は著しく鈍っていた」と批判。不祥事の背景に経営陣と現場の間のコミュニケーション不足があったことなども指摘した。
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