2018年7月21日(土)

カタルーニャ州議会選、独立派が僅差で過半数確保か

2017/12/22 7:07
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 【バルセロナ=白石透冴】独立運動の是非を事実上問う、スペイン北東部カタルーニャ州の州議会選挙(135議席、比例代表制)が21日実施された。独立を主張する3つの政党は70議席前後と過半数を取る勢い。中央政府は選挙を境に独立運動の沈静化を狙ったが、運動は続く可能性があり、スペイン経済への悪影響は長引く恐れがある。

 州政府や地元メディアによると開票率約9割の段階で、プチデモン前州首相の保守連合「カタルーニャのための連合(JXC)」、ジュンケラス前州副首相の左派「カタルーニャ共和左派(ERC)」、急進左派CUPの独立派3党が過半数ラインである68議席を僅かに上回り、70議席程度を取る見通しとなっている。

 中道右派シウダダノスなど独立に反対する3党は57議席前後、独立に中立の立場を取る新興政党ポデモス系の左派政党が8議席前後だ。議会第1党は僅かな差でシウダダノスが抑える可能性がある。

 独立派3党の勝利が確定すれば、3党はただちに今後の独立運動の展開について擦り合わせを始める。再度の住民投票などを検討するとみられるが、3党のうち強硬派で知られるCUPとの調整は難しくなりそうだ。新たな州首相は独立派で最も多く議席を取る可能性があるJXCから出るとの見方がある。

 今回の選挙は中央のラホイ首相が自治権停止措置の一環として、強制的に実施した。反独立派が過半数を取ることで独立運動を抑えようと考えたが、情勢は不透明になってきた。

 カタルーニャ州では既に多くの企業が本社登記を同州外に移したほか、観光客減少も起きた。独立派勝利により、同州だけでなくスペイン経済全体への悪影響が長引く恐れがある。

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