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「最優秀中継ぎ賞」阪神・桑原、プロ10年目の開花

2017/12/23 6:30
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プロ入り10年目で2017年の開幕時には31歳。年俸(推定、以下同じ)はドラフト上位の新人より安い800万円。16年は1軍登板ゼロだった。同年のスローガンの「超変革」から取り残された男、阪神・桑原謙太朗投手が見事によみがえった。

17年シーズンは"勝ちパターン"の中継ぎでフル稼働した。67登板で4勝2敗、防御率1.51。リーグ最多タイの43ホールドポイントを挙げ、僚友マテオとともに「最優秀中継ぎ投手賞」のタイトルを獲得した。

契約更改交渉後の記者会見で笑顔を見せる桑原=共同

契約更改交渉後の記者会見で笑顔を見せる桑原=共同

年俸は5倍以上の4500万円に跳ね上がった。チームの2位躍進の要因に救援投手陣の活躍を真っ先に挙げた金本知憲監督は、特に桑原の健闘をたたえた。「桑原には、はずんでください」と、球団に年俸の大幅アップを進言したほどだった。

苦しい道を歩んできた。08年に奈良産大から大学生・社会人ドラフト3巡目で横浜(現DeNA)入り。中継ぎでデビューし、3勝した初年が唯一、働いたといえるシーズン。その後はさえなかった。11年に移籍したオリックスでは4年間の大半を2軍で過ごした。

15年に移籍した阪神でも似た状態が続いた。だが、16年に就任した金本監督は現役時代に対戦したときの桑原の"真っスラ"を覚えていた。速球と変わらない投げ方で鋭く曲がるスライダー。左打者の内懐をつくと、とりわけ威力を発揮した。

横浜時代には制球の乱れ、オリックスでは考え過ぎた配球の悪さを指摘された。阪神でも低迷したが、救援経験が豊富な久保康生、高橋建両2軍コーチから強気に向かうようにアドバイスされ、復活に生かした。

阪神では岡田彰布監督時代に救援トリオのJFK(ジェフ・ウィリアムス、藤川球児、久保田智之)が大活躍した。好ストッパーがいても、中継ぎがよくないと光らない。17年の桑原、マテオ、ドリスのトリオはJFKにヒケをとらない存在感を示した。

満ち足りた年を送った桑原だが、現状に甘んじてはいない。「使っていただいたのはありがたかった。でも、疲れた」と、オフは体のオーバーホールに専念する。フル回転した投手の疲れは翌年に出て、不振に陥ることが多いからだ。

チームには岩崎優、石崎剛ら、勝ちパターンの座を狙う救援組がひしめく。救援タイプの元大リーガー、モレノも加入した。「今のままではいけない。タテの変化球をなにか加えたい。それと、対戦内容が悪かった巨人戦でいい結果を残したい」と気持ちを引き締めている。

(スポーツライター 浜田昭八)

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