片手で英語学習 シャープの電子辞書

シャープは20日、電子辞書「ブレーン」シリーズで、片手で簡単に使え、英語も学習しやすくした4機種を2018年1月18日以降に順次発売すると発表した。低年齢から英語を学習する子どもが増えており、単語の意味だけでなく、英語を話す・書く能力など総合的に高められるように内容を見直した。価格はオープンだが税別3万4千~3万8千円前後。
画面とキーボードを使う従来の電子辞書の使い方とともに、画面を360度回転させて折り畳んでも使える。新製品は折り畳むだけで英単語帳の機能が自動で起動し、電車の中など通学中にも片手で学習できる。辞書機能と、英語を聴くなどの学習用の画面も簡単に切り替えられ、目的に合わせた機能をすぐに使える。電池の改善で長時間使える。
小学校から英語を学んだり、20年度から大学入試センター試験に代わって導入される大学入学共通テストで民間試験を活用し英語の「書く・話す」を含む4技能を評価するなど英語の学習機運が高まっている。高校生向けモデルなどでは実用英語技能検定(英検)対策として、新たに出題傾向や過去の出題問題も搭載し、内容をより充実させた。
スマートフォン(スマホ)やタブレット(多機能端末)の普及で電子辞書の売り上げは右肩上がりとはいかないが、IoT通信事業本部ネットワークソリューション事業部の山本信介事業部長は「授業中のスマホの利用を禁止する学校も多く需要はある」と話す。また電子辞書のコンテンツの販売も強化するといい、ソフトとハード両面で顧客獲得を目指す。