2018年8月20日(月)

電子部品のベルニクス、電動自転車シェア展開

2017/12/20 0:00
保存
共有
印刷
その他

 電子機器部品製造のベルニクス(さいたま市)は、ワイヤレスで充電する電動アシスト自転車のシェアリング事業を本格的に展開する。2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、世界初の技術をアピール。観光施策を進める自治体とも連携して拡大する。18年度末までに埼玉、神奈川、京都、東京、千葉の5都府県を中心に500台の設置をめざす。

独自の充電技術で管理の無人化を実現した(さいたま市)

 医療機器や航空機などの産業機器電源を製造する同社は、技術力を生かして電動アシスト自転車の充電システムを開発。非接触充電の技術により、自転車のハンドル近くの受電器に充電スタンド側の送電器をセットすることで自動的に充電する仕組みを構築し、実証実験してきた。

 業者や利用者が自転車から電池を取り外して充電する必要がなく、5時間のフル充電で40~50キロメートル走ることができる。暗証番号やICカードで解錠できるソフトバンクグループのシステムを組み合わせることで運営の無人化を実現。世界初のサービスとして展開する。

 事業会社のベルシェアリングを設立。自転車の貸し出しステーションの設置場所について駐車場運営会社や不動産会社などと協議し、順次設置を進めており、まず18年3月までに約130台の設置を見込む。さいたま市内ではJR南与野駅近くに21台、武蔵浦和駅周辺で34台、浦和駅周辺で31台、南浦和駅周辺で8台を計画している。

 力を入れるのが自治体の観光施策との連携だ。神奈川県横須賀市とは、起伏の多い市内の観光に電動アシスト自転車を利用してもらおうと協議を進めている。まずホテルや公園など3カ所に14台を計画し、その後も拡大する方針という。2019年のラグビー・ワールドカップで県営熊谷ラグビー場が会場の一つとなる熊谷市でも、駅から会場への足にしてもらおうと調整している。

 さいたま市とは市内の回遊性の向上のため協力する。自転車に搭載した全地球測位システム(GPS)を活用し、利用者の移動ルートなどをビッグデータ化。観光スポットに誘導するための材料として提供するほか、最適な場所にステーションを設置し、観光戦略に貢献する。多言語対応の操作端末により、外国人観光客も利用しやすくする。

 このほか、京都市や東京でも設置準備を進めている。

 利用料は15分あたり60円、1日あたり1000円。会員登録してクレジットカードなどで決済する。自転車は1台15万円、充電スタンドは1基6万円の費用がかかるが、18年春の黒字化をめざす。18年度末には埼玉、神奈川、京都、東京、千葉の5つの地域で500台の設置を目標とする。

 ベルニクスは「東京五輪に向け、世界の人に乗ってもらいたい。短期間で設置場所と台数を増やして利便性を向上させたい」と話している。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報