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大迫力! ハワイの溶岩を間近で撮影 ドローンで挑む

NIKKEI STYLE

ナショナルジオグラフィック日本版

写真家のエレズ・マロム氏は覚悟を決めていた。ドローンを使って灼熱の溶岩の写真を撮る。太陽に向かって飛んだイカロスのように挑戦するのだ。

2017年10月上旬、マロム氏はツアーガイドのエリック・ストーム氏とともに、米国ハワイ島のキラウエア火山に向かった(ストーム氏のカメラは、2カ月ほど前に溶岩流にのみ込まれたばかりだ)。イスラエルから来たマロム氏は、自らを「溶岩中毒」と称している。ここで空から溶岩を撮影するのをずっと心待ちにしていた。

1時間ほど歩くと、斜面から噴き出した新たな溶岩が、国立公園の境界を越えて一気に広がっていた。公園内でドローンを飛ばすのは違法だが、公園の外側にいたマロム氏は、DJIのドローン「Phantom 4」を空に向けて放った。

それから3時間、撮影を続けていたマロム氏は、何かが欠けていることに気付いた。画面の右側が奇妙に暗くなっているのだ。帰宅して確認すると、ドローンに搭載したカメラのプラスチック部分が溶けていた。溶岩の猛烈な熱によるものだ。

「火山に向けてドローンを飛ばせば、もう戻ってこないかもしれません。でも、それだけの価値がありました」と、マロム氏は語る。

幸い、わずかに溶けただけでドローンは戻ってきた。「写真にはとても満足しています。ドローンを使ってもっと撮影しようという気になります。溶岩にもっと近付きますよ」

次ページで、ハワイの溶岩の写真など9点を紹介する。

(文 Elaina Zachos、訳 上村知子、日経ナショナル ジオグラフィック社)

[ナショナル ジオグラフィック 2017年12月9日付記事を再構成]

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