2019年5月22日(水)

陸上型イージス、2基導入を閣議決定

2017/12/19 10:34 (2017/12/19 12:42更新)
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政府は19日の閣議で、北朝鮮の弾道ミサイル発射に備え、陸上配備型の迎撃システム「イージス・アショア」を2基導入すると決めた。秋田、山口両県に1基ずつ配備し、日本全域を守れるようにする。陸上自衛隊が運用し、24時間体制で警戒にあたる。2023年度の運用開始をめざす。

イージス艦と同等の迎撃性能をもつイージス・アショア=防衛省提供

イージス艦と同等の迎撃性能をもつイージス・アショア=防衛省提供

小野寺五典防衛相は閣議後の記者会見で「導入により平素から常時、持続的に防護できるようになる。弾道ミサイル防衛能力が抜本的に向上する」と述べた。

イージス・アショアは、弾道ミサイルを大気圏外で撃ち落とすイージス艦の迎撃システムを陸上に配備する仕組み。日米で共同開発した新型迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」を搭載すれば、2基で北海道から沖縄まで防護できるという。

防衛省は18年度当初予算案で基本設計費として約7億円、17年度補正予算案で米軍からの技術支援費として約28億円をそれぞれ要求している。防衛省によると、施設整備費を含むイージス・アショアの導入費は1基あたり約1千億円かかる。

政府は14年度にミサイル防衛強化に向けた研究に着手、イージス・アショアと地上配備型ミサイル迎撃システム(THAAD)に候補を絞った。防衛省によると、THAADは1基あたり約1100億円かかるほか、日本全域の防護には6基が必要。「2基で守れるイージス・アショアの方が費用対効果が高い」(幹部)と判断した。

イージス・アショアは弾道ミサイルだけでなく、巡航ミサイルや爆撃機なども撃ち落とせるよう調整する。防衛省はこうした性能をもつ迎撃ミサイル「SM6」の試験弾薬を18年度に取得し、性能を評価する。イージス・アショア運用の専門部隊を新設し、1基あたり100人規模を配置する方向だ。

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