テーブルマーク、パックご飯の生産能15%増
テーブルマークは18日、21億円を投じてパックご飯の生産能力を15%高めると発表した。高齢者の単身世帯や共働き世帯が増えるなか、手軽に調理できるパックご飯の販売は伸びている。味の向上もあり、メーカー各社は今後も需要拡大が見込めるとみて相次ぎ生産増強に乗り出している。
テーブルマークは新潟魚沼工場(新潟県南魚沼市)でパックご飯を毎時7500食生産できるラインを増設する。2018年8月に稼働する。大手のサトウ食品工業も19年に生産能力を約2割増やすほか、東洋水産も19年に1.5倍に高める。
各社が生産増強に動く背景には、国内パックご飯の市場拡大がある。テーブルマークによると16年の販売数量は6億食と13年から約2割増えた。パックご飯は原料となるコメの価格高騰などを受けて、大手各社が相次ぎ出荷価格の引き上げを発表している。
店頭での値上げも予想されるが、テーブルマークは17年の市場規模は16年比5%増えると予想している。