2018年10月17日(水)

名大、がん診断に使う微小物質 1ミリリットルの尿から1000種類検出

科学&新技術
2017/12/17 17:52
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名古屋大学の馬場嘉信教授と安井隆雄助教らは、がんなどの診断に役立つ「マイクロRNA(リボ核酸)」と呼ぶ微小物質をわずかな尿から取り出す技術を開発した。1ミリリットルから1000種類を検出できた。中には肺や膵臓(すいぞう)など5種類のがんを見分けられるものもあった。健康診断で余った尿を使って様々な病気を早期発見するのに役立つという。

国立がん研究センターなどとの成果。10年後の実用化を目指す。

マイクロRNAは細胞の種類によって特有のものが分泌される。約2000種類が見つかっており、がんや心臓病、認知症などの診断に生かす研究が活発だ。血液から検出する技術が進む一方、尿からは200種類ほどしか見分けられない。

研究グループは長さが2マイクロ(マイクロは100万分の1)メートルの酸化亜鉛でできた微細な針金を表面に敷き詰めた装置を開発した、尿に含まれるマイクロRNAを静電気で引き寄せて集める。

肺や膵臓、肝臓、ぼうこう、前立腺のがん患者と健康な人の尿をそれぞれ3人ずつ調べた。がんに特有のマイクロRNAを見つけられた。今後、他のがんや病気についても調べる。米科学誌サイエンス・アドバンシズ(電子版)に発表した。

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