2018年7月16日(月)

オーストリア、極右自由党が政権入り
右派国民党と連立で合意

2017/12/16 9:24
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 【ベルリン=石川潤】オーストリアで15日、中道右派の国民党と極右の自由党による連立協議が合意に達し、極右政党の政権入りが確実になった。首相には31歳で国民党党首のクルツ氏が就く見通しだが、自由党も複数の有力閣僚ポストを獲得する。欧州では2015年以降、難民流入への不安が高まり、バルカン半島からドイツへの通り道である同国でも極右が支持を伸ばしていた。

 「青緑(ターコイズ)と青の連立合意を報告したい」。クルツ氏は15日夜、両党のシンボルカラーを挙げて、記者団に連立協議の成功を告げた。10月の下院選挙で第1党になった国民党、第3党の自由党は難民流入への厳しい姿勢などで共通しており、連立政権の樹立を模索していた。

 当面の焦点は新政権と欧州連合(EU)との距離感だ。新政権はEUの難民政策には不満があるものの、経済面の恩恵が大きく、EU離脱などには否定的とみられる。ただ、強権的な手法で知られるハンガリーなどと反難民を通じて接近するとの見方もあり、独仏などは警戒している。

 オーストリアは西欧で極右政党が政権入りする唯一の国となる。欧州では9月の独連邦議会選挙で「ドイツのための選択肢(AfD)」が第3党に躍進するなど、極右政党が再び勢いづいている。難民問題などで有効な手を打てない既存政党への不満が、支持につながっている面がある。

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