利豊、家具など貿易事業を1200億円で売却

2017/12/15 23:00
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【香港=粟井康夫】香港の大手商社、利豊は家具やセーター、美容用品の貿易事業を11億ドル(約1200億円)で売却すると発表した。衣料品や雑貨の企画、生産から物流まで手掛けるサプライチェーン(供給網)管理事業に集中し、投資を強化する狙いがある。

オーナー一族が経営する非上場会社、馮氏集団と中国の投資会社、聯想控股傘下のファンドが設立する共同出資会社が買い手となる。利豊は売却収入のうち5億8000万ドルをサプライチェーン管理事業の強化に、残り5億2000万ドルを特別配当として株主に還元する。株主総会での承認を経て、2018年前半の取引完了を目指す。

家具など3部門は中国などから商品を仕入れて欧米に卸していたが、売上高に占める割合は全体の2割程度だった。近年は利益率も低下傾向にあったため、切り離しを決めた。

利豊は米欧の流通大手やファッションブランドから委託を受けて、衣料品や雑貨を納めるソーシングビジネスの大手。中国やベトナム、バングラデシュなどアジア全域に広がる協力工場網を活用したサプライチェーン管理を主力としている。

17~19年の3カ年経営計画で、アパレル製品の納期を大幅に短縮するため、3次元仮想デザインシステムの開発などデジタル分野に積極投資する方針を打ち出していた。

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