ゲームでカプコンの特許侵害、一部を認定 大阪地裁
ゲームソフト計49作品で特許権を侵害されたとして、製造元の「コーエーテクモゲームス」に対し、ゲーム会社「カプコン」が約9億8千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁(高松宏之裁判長)は14日、カプコン側の訴えの一部を認め、約500万円の支払いを命じた。
侵害が認められたのはホラーゲーム「零」シリーズの9作品で、「戦国無双」や「三国無双」シリーズなどの40作品についての請求は退けた。
高松裁判長は判決理由で、敵のキャラクターの存在をコントローラーの振動で知らせる装置に関する特許を巡り、コーエー側に特許権の侵害があったと認定。一方、シリーズ作品で前作のソフトをゲーム機に読み込ませると、続編でキャラクターやシナリオが追加される機能はカプコン側の特許そのものが無効だと指摘した。
カプコン側は「賠償額は不十分で控訴を検討する」とコメント。コーエー側は「賠償請求額の大半部分について、主張の正当性が認められた」とした。
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