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ラグビー「伏見工」歴史に幕 新校名で伝統継ぐ

2017/12/16 6:30
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11月12日にあった全国高校ラグビー大会の京都府予選決勝で伏見工・京都工学院が14-22で京都成章に敗れ、花園での全国大会出場を逃した。2016年春に学校統合され、伏見工の生徒は現在の3年生のみのため、チーム名に「伏見工」の名が残るのは今季まで。元日本代表監督の故平尾誠二氏ら多くの逸材を育て、人気テレビドラマ「スクール・ウォーズ」のモデル校ともなった全国制覇4度の名門のラストイヤーが終わった。

バックスを生かす展開ラグビーが伏見工の伝統。だが、この日は地力で上回る相手に対してキックを使わず、FWを中心に縦に攻め込んだ。伏見工で平尾氏と同期の高崎利明ゼネラルマネジャーは「伏見のプライドを捨て、勝つためにFW戦に固執した。相手に球を渡さない試合をしようとした」。この作戦が奏功し、先制トライを挙げて前半を7-0で折り返したが、後半は京都成章のパス回しに翻弄されて3トライを許した。終了直前、1トライを返して意地を示すのが精いっぱいだった。

花園行きを逃して肩を落とす伏見工・京都工学院の選手たち

花園行きを逃して肩を落とす伏見工・京都工学院の選手たち

「最後の伏見として花園で優勝しようと臨んだが、力不足だった。最後にトライを取りきれて、伝統の粘りは見せられた」と大泣きしたロックの亀川直哉主将(3年)。目を潤ませた松林拓監督は「準備していたことは目いっぱい出せた。伏見工の名前はすごく重く、生徒たちは相当な重圧を背負っていたと思う」と教え子をねぎらった。

「泣き虫先生」と呼ばれた山口良治総監督が1974年に赴任し、弱小だった公立校は平尾氏らを擁した80年度に花園出場2度目で早くも全国制覇。92、00、05年度にも花園を制し、全国区の強豪に育った。元日本代表の大八木淳史氏、現日本代表のSH田中史朗(パナソニック)らを輩出。多くのファンに愛された伏見工の最後の雄姿をスタンドから見守った山口総監督は「先輩たちの伝統を引き継いで、名前が変わっても多くの人に感動してもらえるようなラグビーをしてほしい」。

京都工学院の単独チームとなっても伝統の赤と黒のジャージーは受け継がれ、公立の雄の強化を継続しようと京都市も環境面で支援する。移転した学校の敷地には従来の土に代わって縦90メートル、横70メートルの人工芝グラウンドが整備され、その下にはけがを防止するための緩衝材が敷き詰められた。伏見工時代は手狭だったトレーニング室も広くなり、最新のウエート器具が導入された。「工学院としても全国で勝ちきれるチームを目指す」と松林監督。新たな歴史を紡ぐ挑戦が幕を開ける。

(常広文太)

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