2018年5月22日(火)

難聴支援機器のユニバーサル・サウンドが最優秀賞

スタートアップ
2017/12/14 14:29
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 デロイトトーマツベンチャーサポート(東京・千代田)と野村証券が主催するスタートアップ企業のビジネスコンテスト「モーニングピッチ」の年末拡大版が14日、都内で開かれ、難聴者支援機器のユニバーサル・サウンドデザイン(同・港)が最優秀賞に選ばれた。中石真一路社長は「5年前は(事業内容を)話しても伝わらなかったが、高齢化を迎え認知症問題などで取り上げられ理解者が増えた。まだ難聴で困っている人がいるので頑張りたい」と述べた。

「モーニングピッチ」年末拡大版で最優秀賞を受賞したユニバーサル・サウンドデザインの中石真一路社長(中央)

 モーニングピッチは起業家とベンチャーキャピタル(VC)や大企業などのコミュニティーづくりを目的に2013年に始まった。原則毎週木曜日の早朝に開き、17年のテーマは「テックインパクト」。独自技術で社会や経済に影響を与える企業に焦点を当ててきた。

 ユニバーサル・サウンドは年末拡大版で最も高い評価を受け、モーニングピッチの今年を代表するスタートアップとなった。同社は12年4月の設立で、難聴者向けの対話支援機器「comuoon(コミューン)」を開発・販売し、現在7000台が利用されている。広島大学の聴覚リハビリテーショングループとも連携し、高齢者が補聴器をつけなくなるといった問題を解決しようと取り組んできた。難聴なのに認知症と誤診されるケースもあるといい、同社はコミューンを通じて高齢者が家族らとの対話を通じて社会参加し続けられるよう取り組んできた。

 今回のモーニングピッチは技術に焦点を当てたこともあり、大企業との連携ですでに実績がある企業が多く、経営者も女性や元官僚など多岐にわたった。審査員を務めたグロービス・キャピタル・パートナーズ(東京・千代田)の仮屋薗聡一マネージング・パートナーは「モーニングピッチが始まった5年前は若手の元気のあるメンバーが中心だったが、起業のエコシステムが広がっている」と述べた。また会場からの投票で高い評価を受けた「オーディエンス賞」は、電気自動車(EV)スタートアップのFOMM(フォム、川崎市、鶴巻日出夫社長)が受賞した。

(企業報道部 加藤貴行)

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