増元信子さんを追悼 葬儀に支援者ら参列
北朝鮮に拉致された増元るみ子さんの母で12日に90歳で亡くなった増元信子さんの葬儀・告別式が14日、鹿児島県姶良市の斎場で営まれ、家族や拉致被害者の支援者ら約60人が参列した。
式を前に報道陣の取材に応じた次男、照明さん(62)は「(るみ子さんが戻る前に亡くなり)無念という思いでいっぱいだ。母はこれまでずっと頑張ってきたので、ゆっくり休んでほしい」と語った。

るみ子さんは24歳だった1978年、当時23歳の市川修一さんとともに、鹿児島県吹上町(現日置市)の海岸で行方不明になった。北朝鮮は2002年9月、るみ子さんの拉致を認めたが、81年に心臓病で死亡したと説明。その後も長女の平野フミ子さんら親族と共に、生存を信じて日本政府に事実解明と救出を求め続けていた。
〔共同〕