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ラグビーW杯チケット、18年1月発売 入手の基本

ラグビーの2019年ワールドカップ(W杯)日本大会のチケット販売が18年1月19日、ファンクラブなどを対象にした先行抽選を皮切りに始まる。1次リーグと決勝トーナメントを合わせた計48試合の総席数は約180万。このうち半分が一般向けとして全世界に販売される。前回の15年イングランド大会を観戦したラグビー通からは「開幕戦を含めた日本戦や人気カードのチケットは入手が困難では」といった声も聞かれる。発売まで1カ月と迫る中、押さえておきたいチケットの入手方法を紹介する。

19年ラグビーW杯は日本―欧州地区代表で開幕する(11月2日、東京都港区で行われた試合日程の発表)

前回大会、地元チームは高倍率

「イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランド。これら4チームが出場する試合のチケットの入手は困難を極めた」。イングランド大会で4試合を観戦した平野有希さんは振り返る。平野さんはFMラジオ番組「ラグビーカフェオンレディオ」のナビゲーターを務める。

平野さんは日本が歴史的金星を挙げた南アフリカ戦とその4日後に行われた日本―スコットランド戦はメディア枠で観戦できたものの、1次リーグのウェールズとウルグアイ、現在世界ランキング1位で世界的に人気の高いニュージーランド(NZ)とナミビアの試合はやっとの思いでチケットを取ったという。平野さんは「19年大会も地元の日本が出場する試合はもちろん、1次リーグのNZ―南ア戦などの好カードのチケットの倍率も相当、高いのでは」と予想する。

前述のとおり、総席数約180万のうち半分が日本のラグビーワールドカップ2019組織委員会に割り当てられて一般向けに販売される一方、残り半分はW杯を運営するラグビーワールドカップリミテッドがスポンサーや各国の協会向けなどとして保有している。組織委の販売状況に応じて、リミテッドが保有するチケットを組織委に追加で割り当てていく仕組みだ。

決勝、最も高い席で10万円

気になる価格を見ていこう。例えば9月20日の開幕戦。東京スタジアム(味の素スタジアム、東京都調布市)での日本―欧州地区代表(対戦相手は未定)の最も高いカテゴリーAの席は5万円、最も安いカテゴリーDの席で1万5000円(16歳未満のこどもは2500円)だ。決勝トーナメントになるとこども料金は設定されず、決勝の横浜国際総合競技場(日産スタジアム、横浜市)はカテゴリーAで10万円、カテゴリーDでも2万5000円する。組織委のキャッチコピーは「4年に一度じゃない。一生に一度だ」。高いか安いかの感じ方はファンらの価値観によるだろう。

日本の出場試合や1次リーグの好カード、決勝トーナメントのチケットの抽選に幸いにも当選した人は定価で購入できるが、抽選に漏れた場合はどうすればいいのか。平野さんが「19年1月の先着順の一般販売が始まった後では、地元国や好カードのチケットを正規ルートで購入するのはほぼ不可能」と話すように、前回大会では抽選で外れた人がオークションなどでチケットを入手する例が少なくなかったという。東京都の30代男性は「地元のイングランドが出場する試合のチケットはオークションでは百数十万円にもつり上がっていた」と振り返る。

公式の「再販」を導入

そこで組織委は前回大会に続き、チケットの「公式リセール」を導入すると表明している。チケットを購入した人がその後、何らかの理由でやむを得ず観戦できなくなった場合、払い戻したうえでそのチケットを定価で再販するサービスだ。組織委はこのリセールサービスの詳細について「18年末までに発表する」としている。リセールサービスが奏功すれば抽選に漏れた人も高いお金を出さずにチケットを入手できる可能性があり、ダフ屋が横行する余地も少なくなる。だが、オークションなどで高値で売りたいと思う人も少なくないとみられ、うまく機能するかどうかは未知数だ。

チケットの種類も様々あるが、日本に居住する人にとって取っつきやすいのは「スタジアムパック」だろう。北海道から九州までの12会場で実施されるプール戦について、たとえば「東京パック」であれば東京スタジアムで開催される予選プールの5試合すべてが観戦できる。ただし、決勝トーナメントは対象外。また試合数などの違いにより、会場ごとの価格設定は大きく異なる。

ひいきの「追っかけ」チケットも

ひいきのチームを追っかけたいのならば、特定のチームの1次リーグの4試合すべてが観戦できる「チームパック」がうってつけだ。ただ、こちらもチームによって価格設定が大きく異なる。最も高いカテゴリーAの席をみると、たとえば地元の日本は17万円、NZが同じく15万円といった具合だ。これらに比べると、フィジーの同5万5000円、米国の6万円などは「割安」だ。日本の試合が見たいのならば、「裏技」として同じ組のアイルランドやスコットランドなどのチームパックを購入する手もある。なお、チームパックは試合ごとに会場が異なるので移動費や場合によっては宿泊費がかかることを覚悟しなければならない。

18年1月19日から先行抽選販売されるのが、これらスタジアムパックとチームパックのチケットで、日本協会に登録しているチームやコーチ、レフェリー、スタッフ、ファンクラブ会員などの「ラグビーファミリー」が対象だ。ラグビーファミリー以外の人を対象にした一般抽選販売は1月27日に始まるが、「当選確率はラグビーファミリーのほうが優先的に高くなる」(組織委)という。また、1試合ごとに購入する「通常チケット」の先行抽選販売もまず、ラグビーファミリーを対象に2月19日から始まる。

販売は公式サイトからのみ

他のスポーツイベントやコンサートなどとは異なり、チケットは組織委の公式サイトからしか購入できないので、まず公式サイトに登録する必要がある。なお、大会オフィシャルスポンサーのマスターカードでの決済を希望すれば「チケットの当選確率が自動的に2倍になる」(組織委)ことも頭の片隅に置いておくといいかもしれない。4年に一度の一大スポーツイベントを見逃さないため、情報収集は怠らないようにしたい。

(松井哲)

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