2019年7月22日(月)

スタートアップの祭典、金沢で開催 事業アイデア競う

2017/12/13 14:28
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スタートアップ企業や投資家らを集めた国内最大級のイベント「インフィニティ・ベンチャーズ・サミット(IVS)」が12~13日、金沢市で開かれた。13日には「スタートアップの登竜門」と呼ばれる恒例の事業コンテストを開催。12社が登壇し、シェアリングサービスやVR(仮想現実)などを切り口にした独自サービスの特徴や魅力を訴えた。

ecboの工藤慎一社長(中央)はサービスの使い勝手をさらに高めて事業の成長を目指す

「昨年思い付いたアイデアで不安だったが、今は世の中に定着するという手応えを感じる」。同日開かれたコンテスト「ローンチパッド」で1位に選ばれたecbo(エクボ、東京・渋谷)の工藤慎一社長は、表彰時のスピーチでこう語った。

同社のサービス「ecbo cloak」は、飲食店や小売店などの空きスペースと、荷物を預けたい旅行者らを仲介する仕組み。駅周辺のコインロッカー不足に着目し、2017年1月にサービスを始めた。今ではJR東日本の駅の空きスペースや漫画喫茶、神社など幅広い施設が預け場所として登録。スマートフォン(スマホ)で手軽に使えるため、利用者も急速に伸びている。

コンテストでは預けた荷物を、スマホの手軽な操作で別の場所で受け取れるサービスの展開も表明。審査員からは「すごいアイデア」「独占市場をとれそう」などと講評が相次いだ。

工藤社長は米ライドシェア(相乗り)大手ウーバーテクノロジーズで働いた経験を持つ。スピーチでは「ウーバー以上の規模の企業を日本発で作りたい」と意気込みを語った。

2位に選ばれたのは東京ロケット(東京・渋谷)が手掛ける建設業向けアプリ「助太刀くん」。70種類にわたる建設系の職種と職人の住所を合わせ、建設現場の求人をスマホでマッチングする。

業界では繁忙期に向けて企業が職人を囲い込む習慣があるという。職人にとっては取引先が限定されるほか、雇用環境が安定しない。助太刀くんを使えば自由に好きな条件で仕事を選べるほか、ゼネコンや下請け会社にとっても人手が確保しやすくなる。同サービスは別のコンテストでも2位に選ばれた実績を持ち、我妻陽一社長は「また2位だったが、紹介できてよかった」と話した。

IVSはインフィニティ・ベンチャーズ(東京・港)が07年に始め、ネット業界の経営者らが毎回数百人単位で集まる。有力経営者の講演や若手起業家のプレゼンテーションなどを2~3日かけて実施しており、IVSのコンテストをきっかけに成長を遂げた企業も少なくない。

開催は年2回で10年目となる今年は6月に神戸市で開いた。北陸新幹線が開業し、首都圏とのアクセスが便利になったこともあり、今回は金沢市が選ばれた。世界を視野に入れたビジネスを念頭に置き、18年6月にはIVSにとって初めての海外となる台北市で開催を予定する。

(金沢支局 中谷庄吾)

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