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平昌選考いよいよ本番 男子の金メダル候補は3人

2017/12/12 22:47
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 シーズン前半戦が終了、いよいよ各国で平昌五輪選考会が始まる。

シニア3季目を迎えた宇野=共同

治療で実戦を離れている羽生=共同

フェルナンデスは宇野・羽生と並ぶ実力者

フェルナンデスは宇野・羽生と並ぶ実力者

 女子は世界女王エフゲニア・メドベージェワを筆頭に、ここまでは技術力の高いロシア勢が目立つ。前半のハイライト、グランプリ(GP)ファイナルはジャンプ力のあるアリーナ・ザギトワが制した。まだジュニアっぽさも残るが、身のこなしやポーズは美しい。骨折でGPファイナルを欠場したメドベージェワの状態次第だが、いい勝負になるかもしれない。

 「これぞフィギュアスケート」と別格のスケーティングを見せたのは、カロリナ・コストナー(イタリア)とケイトリン・オズモンド(カナダ)。抑揚の少ない難曲でも観客の気をそらさないコストナー、ドラマチックな曲「ブラックスワン」に負けない強さを持つオズモンド。この2人は迫力が違った。

 混戦の日本女子五輪代表争いは、宮原知子と樋口新葉が一歩リードした感じ。宮原はジャンプ練習を再開した直後は「どうなることか?」と心配したが、戻ってきた。ジャンプができなかった分、プログラムは滑り込んでいて隙がない。樋口のプログラムも内容が濃い。ミスがなければ、この2人は世界で通用する得点が出る。昨季飛躍した三原舞依は苦戦しているようだ。注目度が増して本人は大変だろう。ただ、こうした経験は演技の味や深みにつながる。

 男子はジャンプ構成が高難度になりすぎて、試合が始まらないと分からない部分が多い。しかし、五輪の金メダル争いは羽生結弦、宇野昌磨、ハビエル・フェルナンデス(スペイン)、ネーサン・チェン(米国)で絞られたかなと思う。

 シニアに上がって3年目になると、男子はトップ選手として名実ともに認知される印象がある。宇野が3季目だ。もともとスケーティングのうまさはパトリック・チャン(カナダ)と双璧だと僕は思っていた。やっと高い演技構成点が安定して出るようになった。シニア2季目のチェンはセンスを感じさせるものの発展途上。足さばきがうまくキレがあるが、氷に食い込むような粘りがまだ弱い。

 羽生は治療が最優先だろう。痛みを抱えたまま焦ってジャンプを跳ぶとタイミングが少しずつずれ、修正が難しくなる。勝負強い選手だ。五輪本番に一発合わせるのも策だと思う。

(バンクーバー五輪銅メダリスト 高橋大輔)

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