漂流船対策、首相「万全期す」 半島から176件
安倍晋三首相は12日の自民党役員会で、朝鮮半島からと推定される木造船の漂流、漂着が相次いでいることについて「菅義偉官房長官の下で情報を集約している。政府としても万全を期していきたい」と述べた。党は岸田文雄政調会長を座長とする対策チームを新たに立ち上げた。
これに関連し、政府は12日の閣議で、朝鮮半島からと推定される漂流・漂着木造船について、2014年からの3年間で176件を確認しているとした答弁書を決めた。漂流した木造船からの生存者を5人発見しており、漂流した経緯を事情聴取したことも明らかにした。立憲民主党の逢坂誠二衆院議員の質問主意書に答えた。
二階俊博幹事長は、党北朝鮮核実験・ミサイル問題対策本部の会合で「窃盗が相次ぎ心配が募っている。核、ミサイル、拉致問題にとどまらず、総合的な対策を講じる必要がある」と指摘した。

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