タイ・ビバレッジ、ベトナム国営ビールに出資の意向

2017/12/12 18:54
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【バンコク=小野由香子】タイの酒類・飲料大手のタイ・ビバレッジが、ベトナムの国営企業でビール国内最大手のサイゴンビール・アルコール飲料総公社(サベコ)の株式の入札に参加する見通しであることが12日、わかった。ベトナム政府に入札のための届け出を提出した。タイでは規制強化や高齢化で酒類市場が頭打ちとなる中、タイ・ビバレッジは周辺国への拡大を加速する。

傘下のベトナム・ビバレッジを通じて、サベコの株式25%以上に入札するための届け出を12日までに済ませた。現時点での届け出は同社1社のみ。最終入札となる18日の前日までが届け出の期限のため、関心を示しているキリンホールディングスや世界最大手アンハイザー・ブッシュ・インベブなどが名乗りを上げる可能性はある。

ベトナム政府はサベコの株式53.59%を放出する予定。サベコの外資の出資上限は49%。すでにハイネケンなどの外資勢が株式9%超を保有するため、今回の入札で外資勢が新たに取得できるのは最大で約39%だ。直近の時価総額から計算すると、39%の全てを取得するには約3600億円が必要となる。

タイ・ビバレッジの親会社の財閥TCCは、タイの消費者と嗜好が似ているベトナムへの進出を積極化している。2016年には格安店チェーン「メトロ」を買収。TCC傘下のシンガポールの飲料大手フレイザー・アンド・ニーブ(F&N)が、乳業大手ベトナム・デイリー・プロダクツ(ビナミルク)の株式5.4%を越政府から取得した。

タイでは高齢化でビール市場は縮小傾向。加えて、酒税増税など政府による規制が強化されており、新たな市場探しが急務となっている。

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