官房長官「痛恨の極み」 拉致被害者親族、相次ぐ訃報
菅義偉官房長官は12日の記者会見で、北朝鮮による拉致被害者の家族の相次ぐ訃報を受け「曽我ひとみさんらの帰国後、1人の被害者の帰国も実現できなかったことは痛恨の極みだ」と述べた。拉致被害者の曽我ひとみさんの夫で元米兵のチャールズ・ジェンキンスさんと、拉致被害者の増元るみ子さんの母信子さんが12日までに相次ぎ死去。菅氏は「あまりにも長い年月の経過を痛感する」とも語った。
拉致被害者の横田めぐみさんが拉致されて今年で40年がたった。2002年に曽我さんを含む5人の拉致被害者は帰国したが残る被害者の帰国は実現していない。拉致問題の解決が見通せない中、被害者家族の高齢化も深刻な問題となっている。

金正恩(キム・ジョンウン)総書記のもと、ミサイル発射や核開発などをすすめる北朝鮮。日本・アメリカ・韓国との対立など北朝鮮問題に関する最新のニュースをお届けします。