【ニューヨーク=平野麻理子】クレジットカード大手のアメリカン・エキスプレス(アメックス)は11日、2018年4月から全世界の提携店で顧客がサイン無しでカード決済できるようにすると発表した。支払いにかかる時間や手間を減らす。同業のマスターカードも18年4月から、米国とカナダ内の取引でサインレスにする方針だ。
アメックスによると、カードの不正利用の防止技術が向上し、サイン記入を必要としなくなったという。インターネット通販での決済など、サインをしないで顧客が買い物をする場面が広がったことも、店舗でのサイン不要を決めた理由の一つとなった。
米国やカナダでは、すでに一定額以下の決済では店舗でのサインを求めていなかった。ただ、店舗側が希望すれば、来年4月以降も顧客にサインを求めることはできる。