2019年5月22日(水)

日本カー・オブ・ザ・イヤー、「安全のボルボ」受賞

2017/12/11 16:30
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自動車評論家などで構成する日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会は11日、最優秀賞にあたる「2017-2018日本カー・オブ・ザ・イヤー」にスウェーデンのボルボ・カーの多目的スポーツ車(SUV)「XC60」を選んだ。評価のポイントは充実した安全性能だ。ハンドルの操作補助や自動ブレーキといった先進性が日本市場でも評価された。

ボルボの「XC60」(10月の発表会)

今回は日産自動車SUBARU(スバル)が完成車の検査での不正発覚をうけて選考を辞退していた。有力候補の一角が不在ななか、改めて安全性能がクローズアップされる結果となった。

「日本におけるボルボブランドの完全復活を宣言したい」。ボルボ・カー・ジャパンの木村隆之社長は授賞式で喜びの言葉を述べた。ボルボが最優秀賞を受賞するのは初めて。輸入車としては「2013-2014」に受賞した独フォルクスワーゲン(VW)以来となる。

「XC60」が高い評価を得た理由は優れた安全性能だ。衝突被害を回避したり、軽減したりする自動ブレーキシステムを搭載したほか、歩行者や対向車との衝突を避けるためのハンドル操作補助機能を搭載。同じく安全装備が充実した独BMW「5シリーズセダン/ツーリング」との接戦を制し、受賞をつかんだ。

日本自動車輸入組合によると、1~11月の輸入車の累計販売は前年同期比3.6%増の27万4595台。17年通年では1997年以来となる30万台超えが視野に入る。今回の受賞は輸入車全体の好調さを反映している側面もある。

その中でボルボは近年、小型車「V40」などを通じ、安全性を前面にブランド力を高める取り組みを続けてきた。トヨタ自動車出身で「レクサス」ブランドにかかわってきた木村社長のもと、足元の販売は好調さを維持している。

「新生ボルボの良くなった商品を1人でも多くの人に知ってもらいたいとアピールしてきた。日本での拡販にさらに取り組みたい」(木村社長)と、販売に弾みをつけたい考えだ。

日産とスバルは資格の無い従業員が完成車を検査していた不正が発覚したことをうけ、カー・オブ・ザ・イヤーの選考開始前に辞退を申し出ていた。業界では日産が10月に発売した電気自動車(EV)「リーフ」が有力候補になるのではとの見方も出ていた。燃費も含め、自動車の性能に対する消費者の目線は厳しさを増している。ボルボの受賞はこうした消費者の目線を反映したものとも言えそうだ。

(杜師康佑)

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