進化するモビリティー
Innovation Roadmap 2030(2)

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2017/11/20 2:00
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■エコカーの開発競争激しく

自動車産業の新たなキーワードがある。「コネクテッド(つながる)」「オートノマス(自動運転)」「シェアリング(共同所有)」「エレクトリシティー(電動化)」の頭文字、「CASE(ケース)」だ。

PwCストラテジー&によると、2030年に米国、欧州、中国の新車販売台数は17年比3割増の8200万台に増える見通し。ただ、その中身は大きく変わる。すべてがコネクテッドカー(つながるクルマ)となり、ほとんどを電動車両が占める。さらに4000万台はシステムが制御する「レベル3」以上の自動運転になる。

技術開発では既に覇権争いが激しくなっている。日本経済新聞と学術出版大手のエルゼビア(オランダ)が自動運転に関する研究論文の国別の動向について調べたところ、論文数で30年に首位に立つのはドイツだ。現在トップの米国を25年に抜く。一方で16年に4位だった日本は17年にも韓国に抜かれ、30年には6位に後退する。

ドイツは既に論文数でも被引用件数でも企業と大学が上位に入る。12~16年の機関別の論文数ランキングで、ドイツのミュンヘン工科大学が首位となり、ダイムラーやBMWも上位となった。産学連携論文の割合も16年に22%に達しており、7%にとどまった日本に比べて高い。

米国は広い国土を生かし自動運転の研究環境が整っており、世界中から開発チームを呼び込んでいる。論文数で2位にマサチューセッツ工科大学、3位にカーネギーメロン大学が入るなど学術機関も上位に名を連ねる。韓国もソウル大学などが中心となり論文数を増やしている。

エルゼビアとの共同調査は日本やドイツ、米国など主要国を対象に、各国にある機関が出した論文を集計した。16年までは実績、17~30年は日本経済新聞が取材などをもとに予測した。

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