2018年9月19日(水)

進化するモビリティー
Innovation Roadmap 2030(2)

革新力
イノベーションロードマップ
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2017/11/20 2:00
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 100年に1度といわれる変革期を迎えた自動車産業。2030年には自動運転やシェアリングが身近になり、空飛ぶ車やロケット技術を使った長距離輸送サービス、宇宙旅行の実現といった「空の交通革命」も進む。

■自動運転車を予約、NYまで日帰り(未来の移動)

 「お待たせいたしました。オフィスまで50分ほどです」。朝、自宅前に待機する自動運転車に乗り込むと、こう迎えてくれた。昨晩は残業で帰宅が遅く、シェアリングの自動運転車を予約しておいたのだ。

 エンジンのない電気自動車(EV)は静かに走り始める。こうしたシェアリングの普及により自動車の保有台数はぐっと減り、渋滞や街中の駐車場もずいぶんと少なくなった。跡地は公園や緑地になり、高齢者などが近距離移動に使う小型EVの専用レーンも整備が進む。

 しばらくたつと、前方のスクリーンを使い、海外とのテレビ会議が始まった。ニューヨークの同僚に参加してもらい、ドバイの顧客と進行中のプロジェクトについて協議する。ドバイは午前3時。自動翻訳の音声は明瞭だが、表情はやや眠そうだ。

 「OK。残りは来週そちらに行ったときに決めれば大丈夫そうですね」。こう言って会議を締めくくろうとするとドバイの顧客が声をかけた。「お見えになるときは空飛ぶタクシーで空港に迎えに行きますので、到着時間を教えてくださいね」

 来月はニューヨークへの出張だ。ロケットの技術を応用した超高速輸送サービスを使えば東京から1時間足らず。かつては機中で1泊していたのが信じられないほどの速さで、日帰りも可能になった。

 顧客が会議システムから退出すると同僚が尋ねてきた。「今度は何日間こっちにいるの?」。「部長から予算が厳しいので最短でと言われちゃって……」。今回も楽しみにしていたブロードウェーでのミュージカル鑑賞はお預けになりそうだ。

 安全、環境、快適を切り口に進化するモビリティー。産業や生活にも大きな変化をもたらす。

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