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東大軟式野球部、快進撃の秘密 5年ぶりリーグV
編集委員 篠山正幸

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2017/12/12 6:30 (2017/12/12 18:12更新)
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 東大が東京六大学軟式野球の秋のリーグ戦で優勝、東日本大学選手権でもベスト8入りの快進撃をみせた。浪人生など、野球のブランクが長かった選手も少なくない。ハンディをどうやって克服したのか。

 軟式のリーグも硬式野球と同じ六大学で構成され、春秋の2季制をとっている。

東日本選手権の1回戦で仙台大に逆転勝ちして喜ぶ東大ナイン

東日本選手権の1回戦で仙台大に逆転勝ちして喜ぶ東大ナイン

 大混戦となった秋のリーグ、東大は7勝2敗1分けで立大などを振り切り、2012年春以来、5年ぶりに優勝を果たした。

 秋の上位2チームが出場できる東日本大学軟式野球選手権。1回戦の相手は東北第2代表の仙台大。二回に先発の小林瑶平(栄光学園、教養学部2年)が先制を許すと、四回にエースの西野巧人(城北、教養学部2年)に交代。

 飛距離があまり出ず、点の入りにくい軟式野球の1点は重い。これ以上の追加点は許さない、という継投だったが、五回西野―西池雄志(戸山、農学部3年、水圏生物科学専攻)のバッテリーが、四死球から足をからめた攻撃で揺さぶられ2失点。軟式では大きな3点差となってしまった。

 だが東大は相手の一瞬のスキを見逃さなかった。六回から継投に入った仙台大の2番手投手が、1死から3連続四球。ここで東大は七番の静間崇元(水戸第一、教養学部1年)が左翼へ2点二塁打。1点差とすると、8番川崎大幹(城北、教養学部2年)が右前に合わせて適時打。相手の送球ミスもからんで、逆転の走者もホームを踏んだ。

ワンチャンスにかける集中力

 リーグ戦から相手投手の代わりばなにつけこむことが多かったという東大。ワンチャンスにかける打者の集中力は際立っていた。

ワンチャンスにかける打者の集中力が際立つ東大が仙台大に逆転勝ちした

ワンチャンスにかける打者の集中力が際立つ東大が仙台大に逆転勝ちした

 殊勲の川崎は「いつも一打席、一球に集中している」と話した。「うしろに西野といういい打者がいるので、とりあえずしっかり前に飛ばそうと思った。強い打球を打とうと思っただけで、大きなのは狙っていない」と、状況に合わせたスイングに徹していた。

 途中から9番に入った西野は打撃もいい。硬式で甲子園を目指した城北時代は都大会のベスト16も経験している。大学では勉強とのバランスを考えて、軟式野球部に入ったという。

 七回にも得点し、2点のリードをもらった西野は「低めに集めよう」と意識して立ち直り、七回以降は3人ずつで抑えた。四回の死球と合わせ、2死球があったが、シュートを持ち球にする西野にとっては想定内。終始冷静さを保っていた。

 2回戦の白鴎大(北関東第1代表)戦は1―2の九回裏、西野の安打を足場に追いつき、十回2死一、二塁から西野が左中間に運び、逆転サヨナラで勝利を収めた。

 準々決勝で日体大(東都第1代表)に3―5と敗れたが、東京六大学の代表の名に恥じない戦いぶりだった。

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