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ホンダ、苦戦フィリピンに大型二輪 ブランド力強化

【マニラ=遠藤淳】ホンダは9日、フィリピンで大型二輪車8車種を発売すると発表した。東南アジアの主要な二輪車市場で7~8割の圧倒的シェアを持つホンダだが、フィリピンでは4割と苦戦する。購買層として台頭する若者の取り込みで競合のヤマハ発動機に後れを取ったためだ。従来なかった大型車の投入でブランド力を強化し、巻き返しを狙う。

「フィリピンではホンダの二輪車は実用的なバイクというイメージがついてしまった。アジアでは大型車の需要が高まっており、ブランド力を高めて、新たな顧客層を取り込みたい」。首都マニラで9日に開いた新車発表会の後、青山真二アジア・大洋州本部長はこう述べた。

発表したのはスポーツモデルの「CB650F」、趣味性の高い「CB1100EX」、レーサー仕様やオフロード仕様のバイクなど。販売価格は36万9000ペソ(約83万円)から135万ペソ。首都マニラの店舗の一角を改装し、同日開いた大型バイクを専門に扱う初の旗艦店「ホンダ ビッグバイク」で販売を始めた。

フィリピンの1~11月の二輪車販売台数は前年同期比14.9%増の120万4737台。ここ2年で急拡大している。同期のホンダのシェアは41%。首位を保つが、インドネシアやベトナム、タイなどで7~8割と他社を圧倒しているのと比べて低く、2位のヤマハ(31%)との差は小さい。

ホンダは側車に人を乗せて運ぶトライシクル向けや安価な「スーパーカブ」など実用性の高いバイクに長く力を入れてきた。だが、最近の市場をけん引するのは運転しやすいAT(自動変速機)付きのバイクで、購買層は流行に敏感な若者だ。ヤマハはデザイン性の高いAT車を投入していち早く若者の需要を取り込むことに成功した。

ホンダは「顧客の嗜好の変化を見誤った」(青山氏)。目標販売台数は年200台と多くないものの、走りを象徴する大型バイクの投入で「ホンダ車=実用性」のイメージを打破したい考え。マニラに続き、中部セブ市、南部ダバオ市にも来年1月に旗艦店「ホンダ ビッグバイク」を開く予定だ。

販売網もテコ入れする。地場の有力販売会社は複数のメーカーのバイクを併売することが多い。専売店網を張り巡らせて、ヤマハなど競合メーカーを押し出すホンダの"勝利の方程式"は通用していない。今後、毎年20店前後増やすとともに、費用を負担して50店前後を若者が入りやすい店舗に改装する。3~4年後にはシェアを他の東南アジア並みの水準に引き上げる目標を掲げる。

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