女性人材、スポーツで確保 栃木に企業チーム

2017/12/9 1:30
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栃木県で企業が新たにスポーツチームを立ち上げ、選手の競技活動を支援しつつ人材を確保する動きが相次いでいる。スポーツ用品販売会社はサッカー、人材派遣会社は野球と、いずれも競技活動と生活の両立が厳しい環境にある女子選手を集めたチームだ。アスリート経験や専門知識を生かした事業の展開に加え、対外PR効果も狙う。

「アスリートナビゲーター」は、選手の専門性を生かした助言や相談を行う(スーパースポーツゼビオ宇都宮細谷店)

女子硬式野球チームの発足会見に出席した吉田えりチームディレクター(右)ら(11月29日、栃木県小山市)

ゼビオホールディングス傘下で宇都宮市にスポーツ用品販売部門の統括機能を持つゼビオ(福島県郡山市)は、サッカーJリーグの栃木サッカークラブ(SC)と組み女子チームを2018年春に立ち上げる。ゼネラルマネジャーやコーチ、選手はゼビオや子会社の正社員として雇用。競技の傍ら「アスリートナビゲーター」として店舗で働いてもらう。

サッカーの専門技能・知識を接客に生かしたり、店頭でのイベントを通じてスポーツの魅力を客に伝えたりしてもらうことで「店頭での価値提供」(加藤智治社長)につなげる。選手にとっても生活や引退後への不安なく競技に打ち込むことができる利点がある。

ゼビオはアスリートナビゲーターをアイスホッケーやアメリカンフットボールなど多彩な競技で全国に約50人を抱え、20年度までに100人以上に増やす計画だ。

栃木SCのレディースチームは同社のスポーツ選手雇用やセカンドキャリア支援の象徴として位置づける。プロスポーツが盛んで東京や郡山とのアクセスも良好な宇都宮に本社機能の一部を置いていることから、地域密着、地元貢献をアピールする役割も担う。

プロ野球BCリーグの栃木ゴールデンブレーブスを傘下に持つ人材派遣のエイジェック(東京・新宿)は、同チームと同じく小山市を本拠地とする女子硬式野球チームを11月に創設した。来春からの関東女子硬式野球リーグ「ヴィーナスリーグ」への参戦を目指す。

エイジェックは人材事業の幅を広げるため、4月に「スポーツ総合事業部」を立ち上げた。元アスリートの就労支援事業などに力を入れており、同事業部は現在の20人体制から3年で150人に拡大するのが目標だ。

選手は正社員としてまずは同事業部に所属し、アスリートの立場から引退選手の就職支援などで活躍してもらう。スポーツ事業の知名度を高め、人材獲得にもつなげる。

人材派遣の事業開拓にもアスリートの知見を生かす。高齢化が進む中、同社はリハビリやスポーツを通じた予防医学などの分野での事業展開も目指している。古後昌彦社長はこれらの分野で「若いスポーツ経験者が活躍できる」とみて、アスリートの経験や素養に期待している。

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