2019年2月20日(水)

ビットコイン乱高下 先物上場控え、売り注文警戒の声

2017/12/8 23:00
保存
共有
印刷
その他

代表的な仮想通貨ビットコインの価格が乱高下している。8日は1ビットコインあたりのドル建て価格が一時1万7000ドル(約200万円)を突破。直後に約4時間で2000ドル超下げる場面があった。米国市場での先物上場を機に機関投資家の資金流入への期待が強まる半面、先物を通じた売り注文の増加を警戒する声も出始めた。

ビットコインは11月29日に1万ドルの大台を突破した後に上昇ピッチが加速し、8日には一時1万7000ドルを超えた。1週間余りで約7割も価格を押し上げたのは、先物上場による機関投資家マネーの流入期待だ。

金融機関などの機関投資家は、価格形成の透明性や自由に売買できる流動性の高さを重視する。一部のヘッジファンドを除き、大半の機関投資家は参加を見送ってきた。

10日には米シカゴ・オプション取引所(CBOE)が、18日にはシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)がビットコイン先物を上場。先物上場で透明性や流動性が高まれば機関投資家が参入するとの見方から、個人がさらなる価格上昇を見込んで買い上げてきた。

だが先物上場は「もろ刃の剣」。現在ビットコインを売れるのは現物を保有している投資家だけだが、先物を使えば現物を持っていない投資家もビットコインを空売りすることができるからだ。

リミックスポイントの小田玄紀社長は「先物上場で価格が上がると思っている人が多いが、機関投資家が売りから入って相場が崩れる可能性も十分ある」と指摘する。

急激な価格上昇がビットコインの普及の足かせになる恐れも出てきた。

店舗でビットコインを使って代金を決済する場合、自分の電子財布から相手の財布にビットコインを送金する。送金手数料は0.0004~0.0005BTC(BTCは取引単位)程度だ。ビットコイン価格の高騰で円建て手数料は1回あたり650~1000円と1年前の10倍超に上昇。少額決済では無視できない水準に膨らんでいる。

中華料理の聘珍楼はビットコインの支払いが10~11月は増えたが、それでも月数件程度にとどまる。首都圏ではビットコインが利用できるとするライブハウスやバーが複数あるが、実質的に休止しているところも多い。

一方、ビックカメラは8日、店頭でビットコイン決済する際の1会計あたり上限を3倍の30万円に引き上げると発表した。ビットコイン利用者が増え、10万円の上限まで使う人が多いためだ。30万円の枠があれば大型冷蔵庫や訪日観光客の大量購入にも対応できる。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報