2018年10月23日(火)

イチローに学べ スイッチの入れ方

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2017/12/10 6:30
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米大リーグのマーリンズからフリーエージェント(FA)となったイチロー外野手(44)は例年オフ、古巣オリックスの本拠地だった神戸で自主トレーニングを行ってきました。自主トレなどで顔を合わせ、世界のトップでやってきたイチロー選手のオーラを肌で感じられる若手選手は幸せです。彼から受け取る言葉も金言となるでしょうが、いざ練習になると目つきが鋭くなり、集中力がグッと高まるスイッチの入れ方も、ぜひ学びとってほしいと思います。

イチロー選手はオンとオフ、さらにグラウンドの中でもうまく切り替えて集中力を高められる=共同

イチロー選手はオンとオフ、さらにグラウンドの中でもうまく切り替えて集中力を高められる=共同

オリックスの新人選手は今まで、合同自主トレの際にイチロー選手から声をかけられる貴重な体験ができました。そのようなとき、新人たちの背筋はピシッと伸び、目はキラキラと輝いています。2軍監督である私に向けられる視線と、イチロー選手に向ける視線とでは「キラキラ感」の度合いが全く異なるのです。彼のプレーを生で見たことのない世代にも「イチロー」という名前の存在感は圧倒的。彼がグラウンドに立っているだけで、その影響力の大きさを感じずにはいられません。

オンとオフ、切り替え上手

彼の近くにいれば、超一流選手のまとっている雰囲気や発するオーラはおのずと感じることができるでしょう。それ以上に若手に見てほしいのが、彼のスイッチの入れ方です。オンとオフの切り替えがすごく上手で、グラウンドの中でもうまく切り替えて集中力を高められるのが彼のすごいところ。練習中でも談笑しているときはふわっとしていて物腰が柔らかいのですが、ひとたび打撃ケージに入ったり、ティー打撃を始めたりすると目力が強くなり、モードが一気に変わるのです。

自分の体のことがよくわかっていて「これとこれさえやっておけば大丈夫」という確固たるものを持っているからこそ、やるべきことが自分の頭の中で計算できて、高い集中力へとつながるのでしょう。

移籍先が決まっていない今の時期、彼はきっとピークを大リーグ開幕に持っていくのか、アピールするために春のキャンプに合わせていくのかを考えながら、日々のトレーニングに打ち込んでいるはずです。そうした状況下でも、常に体が戦闘態勢に入っているのが彼の特徴で「試合をやれ」といわれたら、スイッチをポンと入れて、今にでも打てるでしょう。1年365日、いつでも野球をできるのが真のプロだと私は考えているのですが、それを実践できるのがイチロー選手の特筆すべきところなのです。

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