2017年12月16日(土)

天皇退位、19年4月30日 政府が閣議決定
新天皇、19年5月1日即位へ

天皇退位
政治
2017/12/8 9:39 (2017/12/8 10:39更新)
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 政府は8日の閣議で、天皇陛下の退位日を2019年4月30日と定める政令を決定した。安倍晋三首相は閣議後の閣僚懇談会で、皇太子さまが翌5月1日に新天皇に即位すると表明した。「平成」は新元号に改元される。政府は年明けに菅義偉官房長官をトップとする準備組織を発足。1817年の光格天皇以来、約200年ぶりの退位に向けて調整を本格化させる。

閣議に臨む安倍首相(8日午前)

閣議に臨む安倍首相(8日午前)

 首相は閣僚懇談会で「皇位継承の準備に必要な事柄は多岐にわたる。国民がこぞってことほぐなかで退位と即位がつつがなく行われるよう万全を期してほしい」と要請した。菅長官が閣議後の記者会見で明らかにした。

 天皇陛下の退位は明治以来、終身在位制となり、実施されていなかった。宮内庁が16年8月に高齢による体力の衰えを理由に退位の思いをにじませた陛下のビデオメッセージを公表したことから、政府が退位を実現する特例法を17年の通常国会で制定した。

 同法に基づき今月1日に開いた皇室会議では、19年4月30日に陛下が退位すべきだとの意見を決めた。同年3~4月には統一地方選が予定されており、「静かな環境」で陛下の退位を迎えるには、選挙後の4月30日がふさわしいと判断した。

 退位に伴い陛下は「上皇」、皇后さまは「上皇后」に就く。秋篠宮さまは皇位継承順1位を意味する「皇嗣殿下」となる。

 新元号は国民生活への影響に配慮し、18年に事前公表する方針だ。専門の有識者会議で複数の学者から意見を聴取し、首相が最終的に判断する。あらかじめ複数の元号案を検討するなど平成に改元したときの手続きを踏襲する。菅長官は記者会見で新元号の公表時期について「これから検討する」と述べるにとどめた。

 政府の準備組織では、退位の儀式の在り方などの検討作業を進める。9世紀に編さんされた宮廷儀式書「貞観儀式」などを参考に研究を進める。退位の儀式を国事行為とするか、天皇家の私的行事とするかなど儀式の位置づけも詰める。

 皇太子さまの「即位の礼」は19年秋に開く方向で調整を進める。外国の首脳ら多くの海外の要人を招くため、20カ国・地域(G20)首脳会議などの国際会議との日程調整も必要になる可能性がある。国民の安寧や五穀豊穣(ほうじょう)を祈念する皇室行事「大嘗祭(だいじょうさい)」も19年中に執り行う見通しだ。

 退位後のお住まいは、新天皇となる皇太子さまは皇居・御所に、「上皇」となる陛下は赤坂御用地内の東宮御所になる予定だ。宮内庁はその間の両陛下の仮住まいを、東京都港区内にある高輪皇族邸(旧高松宮邸)とする方針。

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