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太平洋クロマグロ漁獲枠、新規制で合意 資源量で増減

WCPFC閉幕

(更新)

【マニラ=佐々木たくみ】マグロやカツオの資源管理のあり方を議論する国際会議「中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)」の年次会合は8日、太平洋クロマグロについて、資源量に応じて漁獲枠を調整できる新規制を決めた。2019年にも適用する。メバチマグロやカツオの漁業枠の拡大も決定し、閉幕した。

太平洋クロマグロは「大トロ」や「中トロ」など高級なすしネタに使う。取りすぎで資源の枯渇が懸念され、WCPFCは24年までに現在の2倍以上の約4万トンに増やす目標を掲げる。新ルールは資源調査でこの目標が達成できる確率が75%を超えれば、漁獲枠の拡大を検討する。逆に60%を下回れば減らす。

漁獲量を抑制する漁業者への影響を考慮し、日本が提案していた。斎藤健農林水産相は8日の閣議後の会見で「責任ある漁業国として議論を主導した結果だと認識しており、大きな前進だと受け止めている」と述べた。

新しい規制の適用は早くても19年から。18年の漁獲枠は据え置きが決まった。日本の枠は年間4007トン(30キロ未満の小型魚)で、市場流通量が直ちに大きく変わる可能性は小さい。天然の太平洋クロマグロの卸値は高いもので1キロ1万円以上することもある。高値は当分続きそうだ。

一方、回転ずしなどの赤身として広く流通するメバチマグロやカツオについては、現状の漁獲枠を拡大することを決めた。科学調査で資源が健全な状態にあるとの見方が示されたためだ。

これらの不漁に悩む日本は、南太平洋の赤道周辺にある熱帯域での規制強化を提案した。ただ周辺国が反対し、漁獲枠の拡大につながった。熱帯域でとられる魚が増えることで、日本近海に来る魚が減る可能性も指摘される。

メバチマグロは品薄により異例の高値となっている。東京・築地市場でも卸値は年初から1キロあたり1200~1300円と過去5年の平均と比べ2割高い。卸関係者の間では「今後も高値が続く」との見方が多い。

WCPFCの年次会合は3日から7日までの日程でフィリピン・マニラで開かれた。メバチマグロの資源評価や漁獲ルールについて各国の意見が分かれ、予定を約10時間過ぎた現時時間8日午前3時ごろに閉幕した。

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