2017年12月11日(月)

富山新港の石炭火力、廃止を6年延期 北陸電力 安定供給狙い

北陸
2017/12/8 1:31
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 北陸電力は7日、2018年度に予定していた富山新港火力発電所石炭1号機(富山県射水市、出力25万キロワット)の廃止を24年度に延期すると発表した。原油を使っている同発電所1号機で使用する硫黄成分の少ない特殊燃料の調達が将来的に困難になる可能性があるため、石炭1号機を引き続き稼働させて電力の安定供給を確保する狙い。

 北陸電は18年度以降に20億円をかけて石炭1号機の運転延長に必要な機能改善などの工事を実施する。同社は自主的な環境影響評価を実施し、二酸化炭素(CO2)排出量などが環境基準に適合していることを確認したという。

 廃止時期については24年度に延ばすとしたが、富山新港火力発電所の燃料調達環境や停止中の志賀原子力発電所(石川県志賀町)が再稼働できるかどうかなどを見極め、さらに電力需給も踏まえて最終判断するとした。

 石炭1号機は1971年に営業運転を開始し、84年に重油から石炭に燃料を転換した北陸電で一番古い石炭火力発電設備。富山新港火力発電所内に建設中の液化天然ガス(LNG)1号機(42万4700キロワット)が18年11月に運転開始の見込みであることから、18年度に廃止する計画だった。

 北陸電は18年4月から大規模工場やオール電化住宅など向けの電気料金を値上げする。ただ、石炭1号機の廃止延期は経営上の理由ではなく、あくまで安定的に電力を供給する上でのリスク管理対策だと説明している。

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