2017年12月17日(日)

東京駅丸の内口の再整備完了、新たな観光名所にも

東京
2017/12/8 1:00
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 JR東京駅の丸の内駅前広場が7日完成し、約10年かけた丸の内口の一連の再整備が完了した。2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、国内外から観光客らを迎える「首都の玄関口」は新たな観光名所にもなりそうだ。東京駅では今後、反対側の八重洲口や北側の日本橋口で再開発が本格化する。

舗装を御影石で統一し、格調高い景観を生み出した(7日、東京都千代田区)

 7日午前。約3年の工事を終え、装いを新たにした駅前広場では観光客らが足を止め、スマートフォン(スマホ)で東京駅を写真に収めた。広場のオープンを聞いて訪れた都内在住の男性(82)は「東京の顔はここしかない。帰って孫に写真を見せてあげたい」と笑顔で話した。

 広場の完成により、丸の内口は2012年に復元された赤レンガ駅舎から皇居へ続く行幸通りまで一体化した優雅な空間に生まれ変わった。広場や行幸通りの舗装は御影石で統一し、格調高い景観を生み出した。

 路線バスやタクシーの乗り場も利用しやすくなった。以前は駅寄りに通っていた都道を広場外周に再整備し、南北2カ所に交通広場を配置。バスやタクシーの出入りや利用者の流れをスムーズにした。

 3階建ての駅舎を超高層ビルが取り囲むメリハリの利いた空間は、新たに導入した都市開発手法によるものだ。東京駅で余った容積率を周辺の再開発ビルに移転。07年に完成した新丸の内ビルディングや09年完成の丸の内パークビルディングの高層化を実現した。

 JR東日本の小池邦彦・東京駅長は「全体が高層化されるなか、大正時代にできた(低層の)駅舎が逆に引き立つ」と感慨深げに話す。「外国人観光客の方々にも楽しんでもらえる駅づくりを進めたい」と意気込む。

 丸の内口では行幸通りと交差する丸の内仲通りなどでにぎわい創出が進む。駅前広場のオープンで、国内外の来訪者を迎える観光名所として整備が完了する。

 今後は再開発の舞台が長年「駅裏」に甘んじてきた八重洲口に移る。東京建物三井不動産などが超高層ビルを建設する複数の計画がある。完成後は八重洲口も丸の内口に匹敵する景色に生まれ変わる。

 駅北側の日本橋口でも三菱地所が高さ約390メートルの日本一の高層ビルを27年に完成させる予定だ。国内外から観光客やビジネスマンを呼び込む東京駅の進化はなお続く。

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