2017年12月12日(火)

昭シェル、東北大と次世代バイオガソリン開発

環境エネ・素材
2017/12/7 19:00
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 昭和シェル石油は7日、間伐材や稲わらなどからガソリンに含まれる成分を作ることに成功したと発表した。植物由来のセルロースから糖を作り、触媒などを使い分解して生成する。既存のガソリンに混ぜて使うことができ、ジェット燃料への応用も可能だ。実用化されれば二酸化炭素(CO2)など温暖化ガスの排出削減につながる。

間伐材や稲わらからガソリン成分を生成することに成功した

 昭シェルは2013年から東北大学と共同開発を進めており、25年までに商用化をにらんだ技術の確立を目指す。間伐材などには糖の基になるセルロースが多く含まれる。今回開発した技術では、セルロースを触媒や水素などで分解することで、炭素と水素からなるヘキセンと呼ぶ化学物質を生成することに成功した。

 東北大との共同研究では、セルロースに含まれる炭素の50%近くをヘキセンに変換できた。日本工業規格(JIS)に沿えば、ガソリンに最大20%程度混ぜても規格を満たす。植物由来の成分を利用することで温暖化ガスの削減につながる。昭シェルでは最終的に既存のガソリンに比べ50%以上の温暖化ガスの削減を目指す。

 ヘキセンの原料には間伐材や稲わらのほか、麦やトウモロコシ残さなども利用できる。ヘキセンとヘキセンとつなぎ合わせると、ジェット燃料に相当する成分が生成できる。昭シェルではガソリンだけでなく、ジェット燃料分野での応用も期待している。

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