基幹労連、ベア3500円「以上」に込めた意味

2017/12/6 17:39
保存
共有
印刷
その他

鉄鋼や重工などの労働組合で構成する基幹労連は6日、2018年の春季労使交渉で、「18年度3500円」「19年度3500円以上」の賃金改善を求めることを統一要求案とすると正式に表明した。基幹労連はこれまで2年度分を一括で要求していた。今回、単年度での表現に改めたことは「皆が一つの船に乗るための判断」という。

6日に群馬県安中市で開いた集会で神田健一中央執行委員長が表明した。前回は15年に「16~17年度の2年度分で計8000円」を要求したが、今回は18年度と19年度に分けた。そのうえで19年度分に「3500円以上」と幅を持たせることで、「2年目に状況が良い業種があればプラスアルファで要求できるようにする」(神田委員長)という配慮を織り込んだ。

基幹労連は傘下に鉄鋼、非鉄、重工、造船などの労働組合を抱える「複合産別」。鉄鋼などの労使交渉は2年に1度のため、基幹労連も2年度分を一括要求するのが通例だったが、為替や景気の影響を受けやすい重工などを中心に、単年度交渉に戻す動きが進んだ。

労組の中央組織である連合は「賃上げ要求水準は2%程度(定期昇給相当を含めて4%程度)」とする方針を表明した。

単年度で3500円という基幹労連の要求案は1%強にあたる。自動車総連や電機連合は「3000円以上」で調整しており、基幹労連はこれを上回る水準となる。

(増田有莉)

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]