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IOC、ロシアと対決選ぶ リオ五輪から転換

平昌五輪
2017/12/6 11:58
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 平昌五輪からロシアの国旗と国歌が姿を消すことになった。国際オリンピック委員会(IOC)が特定の国の五輪委員会(NOC)を資格停止としたケースは過去に何度かあるが、ドーピングが理由となるのは初めてだ。IOCのバッハ会長は「これは五輪に対する前代未聞の攻撃。証拠はそろっている」とロシアを激しく断罪した。

 昨年のリオデジャネイロ五輪でIOCは、ロシア選手の参加可否の判断を各国際競技連盟(IF)に丸投げし、ロシアとの全面対決を避けた。ロシア選手団の出場を認めなかった国際パラリンピック委員会(IPC)とは対照的だった。

 結果としてリオには250人を超えるロシア選手が出場。競技によってはロシア勢がブーイングを浴びたり、他国の選手がロシア選手を公然と非難したりするなど、一部で殺伐とした雰囲気も生まれた。

5日、理事会後に記者会見するIOCのバッハ会長(スイス・ローザンヌ)=ロイター

5日、理事会後に記者会見するIOCのバッハ会長(スイス・ローザンヌ)=ロイター

 今回はリオ五輪前と違って検証する時間も十分にあった。自国で開催したソチ五輪でロシアは金13個を含むメダル33個を獲得したが、当時の検体の再検査でこれまでに25人もの違反が発覚し、金4、銀6、銅1のメダル剥奪が決定している。この事実だけでもロシア五輪委員会は責任を免れないはずだ。

 再び弱腰の対応をすれば、五輪の価値をさらに落とし、各IFに対する指導力の低下につながる。バッハ会長にはそんな危機感もあっただろう。

 一方で、IOCは潔白と認められる選手には個人の資格での出場を認めた。アイスホッケーやカーリングなど団体競技は微妙だが、個人種目では過去に違反歴がなく、厳しい検査を受けて陽性にならなければ五輪の舞台に立つことができる。

 日常的な抜き打ち検査は、日本のメダル候補たちをはじめ有力選手のすべてに課せられるもので、決して特別に高いハードルではない。

 問題は今後のロシアの対応だ。国家ぐるみのドーピングがあったとする指摘をロシアは決して認めていない。平昌五輪のボイコットや、出場を目指す自国選手の道を閉ざす暴挙などに出れば、事態がさらに悪化することは避けられない。

(編集委員 北川和徳)

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