平昌五輪からロシア排除 IOC、個人は参加容認も
【ローザンヌ=細川倫太郎】国際オリンピック委員会(IOC)は5日夜(日本時間6日未明)、ドーピング問題に揺れるロシアを2018年2月の平昌冬季五輪から排除すると発表した。同国のオリンピック委員会の資格を停止し、選手団の派遣を禁止する。一方、一定条件をクリアした選手のみは個人としての参加を容認する。
個人資格の選手の表彰式では、国歌の代わりに五輪賛歌が使われる。
ロシアは自国開催だった前回の14年ソチ五輪で、国別で最も多い33個のメダルを獲得した。だが、その後の16年に検体のすり替え工作など組織的なドーピング疑惑が明らかになり、世界反ドーピング機関(WADA)は国ぐるみの関与があったと認定した。IOCはソチ五輪で採取したロシア選手の検体を再検査したところ、ボブスレーやスピードスケートの選手らに違反が発覚。4日までに五輪からの永久追放など25人の選手の処分を決めていた。