2017年12月11日(月)

横浜市大、「ミニ肝臓」大量作製 再生医療の足がかり

ヘルスケア
科学&新技術
社会
2017/12/6 2:00
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 横浜市立大学の武部貴則准教授と谷口英樹教授らは、ヒトのiPS細胞から肝臓の機能を持った小さな組織「ミニ肝臓」を大量に作れる手法を開発した。従来の100倍以上となる約2万個のミニ肝臓を1枚の容器の中で作製できる。肝臓病の患者にミニ肝臓を移植する再生医療実現の足がかりとなる。

 バイオベンチャーのヘリオスクラレ味の素などと共同で研究した。米科学誌セル・リポーツに6日掲載される。研究チームはミニ肝臓に必要な3種類の細胞をiPS細胞から効率よく作る手法を開発。3種類の細胞を組み合わせたミニ肝臓は、たんぱく質の分泌やアンモニア分解などの機能が従来より高まった。

 重症な肝不全のネズミに移植すると、生存率が改善した。研究チームは肝臓の機能異常でアンモニアが分解できない先天性の病気を対象に、臨床研究の実施を目指す。

 ミニ肝臓を大量作製するための特殊な培養容器も作った。容器の表面に直径400~500マイクロ(マイクロは100万分の1)メートルの小さなくぼみが無数にあり、それぞれのくぼみの中で直径100~200マイクロメートルのミニ肝臓が1個ずつ育つ。1回の治療に必要な数のミニ肝臓を数枚分の容器の培養でまかなえる見通しという。

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