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「スパコン」ベンチャー社長逮捕 助成金詐取容疑

東京地検

(更新)

スーパーコンピューターの開発を手掛けるベンチャー企業「PEZY Computing」(ペジーコンピューティング、東京都千代田区)の幹部らが国立研究開発法人から助成金約4億3千万円をだまし取った疑いがあるとして、東京地検特捜部は5日、同社社長の斉藤元章容疑者(49)=同区=ら2人を詐欺容疑で逮捕した。

ペジーコンピューティングの家宅捜索に入る東京地検特捜部の係官ら(5日午前、東京都千代田区)

ほかに逮捕されたのは同社元役員の鈴木大介容疑者(47)=同区。特捜部は2人の認否を明らかにしていない。

逮捕容疑は、メモリーデバイスの開発に絡み、経済産業省が所管する新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から技術開発を支援する助成金を受け取る際、事業費を水増しした虚偽の実績報告書を提出。2014年3月、助成金約4億3千万円を同社名義の預金口座に振り込ませ、だまし取った疑い。

同社などが開発した省電力のスパコン「暁光(ぎょうこう)」は、毎秒約1京9千兆回(京は兆の1万倍)の計算速度を記録し、11月に発表された世界のスパコンランキングの計算速度部門で4位、日本国内では1位になった。同じく共同開発したスパコン「菖蒲(しょうぶ) systemB」も、消費電力性能部門で世界1位となった。

ペジーコンピューティングが入るビル(5日午前、東京都千代田区)

捜査関係者によると、逮捕容疑につながったメモリーデバイスはこれらのスパコンには使用されていなかったとみられる。

NEDOによると、同社は10~17年度、メモリーデバイスやプロセッサー、ビッグデータ解析のための低消費電力演算チップなど5件の開発事業で、NEDOから助成金を受け取っていた。

同社のホームページなどによると、設立は10年で、資本金は約9億4千万円。ソフトウエアの開発・販売なども手掛けている。

斉藤容疑者は医師で、新潟大医学部を卒業後、東大病院放射線科に入局。97年に米シリコンバレーで医療系システム会社を設立した。その後も複数の企業を立ち上げ、スパコン開発の道に入り、小型化や省エネ化の旗手として知られている。

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