2017年12月17日(日)

バリ島観光客、10月16%減 噴火予兆でキャンセル急増

東南アジア
社会
2017/12/4 15:00
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 【ジャカルタ=鈴木淳】インドネシア中央統計局は4日、2017年10月にバリ島を訪れた外国人観光客は9月と比べて約16%減少したと発表した。9月末に同島のアグン山に噴火の予兆が出始めたことで多くの観光客が旅行を中止した。11月21日の噴火を受けて観光客がさらに減る恐れもあり、地元経済への影響が懸念されている。

4日、噴煙を上げるバリ島のアグン山=AP

4日、噴煙を上げるバリ島のアグン山=AP

 バリ島では9月末から噴火の予兆となる火山性地震が増え、飛行機やホテルのキャンセルが急増していた。10月の観光客数は9月比で9万人減の46万人だった。10月のホテルの稼働率は9月と比べて6.7ポイント減の65.9%にとどまった。

 アグン山は11月21日、53年ぶりに噴火した。27日には警戒レベルが最高に引き上げられ、ングラ・ライ国際空港が一時閉鎖された。噴火は続いていて、風向き次第ではバリ島や周辺の空港が再び閉鎖される可能性もある。年末年始の休暇シーズンを前に観光への一層の影響は避けられない。

 バリ島は世界的なリゾート地で、中国やオーストラリア、日本などからの観光客が年間500万人近く訪れる。近年はジョコ政権の観光振興もあり、バリ島を訪問する外国人も増加傾向で、1~9月は前年同期比で25%増と好調だった。ただ、10月は前年同月比で9%強の伸びにとどまった。

 インドネシア国家災害対策庁は9月末から噴火直前までのバリ島での経済損失が20兆ルピア(約1660億円)とする試算をまとめている。噴火が長引けば、被害はさらに拡大する恐れもある。

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