2017年12月15日(金)

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大田原マラソンで振り出しに ここからは自然体で
編集委員 吉田誠一

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2017/12/5 6:30
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 2004年11月の初マラソンの記録(ネットタイムで3時間52分40秒)を下回るのは、いつになるのだろう。なるべく先延ばししたい、しかし、そろそろ時間の問題かもしれないと近年、感じていた。

 何しろ、2015年4月のかすみがうらマラソン、16年11月のさいたま国際マラソンでともに3時間50分という体たらくだった。

大田原マラソンは自己ワーストの3時間59分41秒に終わった

大田原マラソンは自己ワーストの3時間59分41秒に終わった

 そして、ついにそのときがやってきた。11月23日、大田原マラソン(栃木)で3時間59分41秒(ネットタイム)を要し、自己ワースト(風邪をおして臨み、途中棄権した13年の別府大分毎日は除く)を記録した。

フルマラソン58戦目での惨敗

 グロスタイムは4時間0分11秒だから、大会の制限時間の4時間を切っていない。42歳10カ月で初挑戦してから、ちょうど13年。フルマラソン58戦目、55歳10カ月での惨敗だった。

 意外にもショックは受けなかった。むしろ、肩の荷がおりた感じがする。負け惜しみではない。もやもやとしたものが吹っ飛んで、またゼロから始められるじゃないかという、すっきりした心境になれた。

 中途半端に初マラソンを上回り続けるより、今回、落ちるところまで落ちてしまってよかったのかもしれない。不思議なほど気が楽になった。

 それは別にして、大田原での走りの内容には悲しくなった。25キロまでの5キロごとのラップタイムは25分48秒、24分36秒、25分21秒、26分9秒、27分35秒。ここまでは、まあ許せる。

 しかし、その後は31分25秒、33分51秒、32分21秒というジョグペース。落ちてしまったところに安住し、闘志が萎え、ペースを上げようという意志がわき起こらなくなった。

 そもそも、スタート前から気持ちで負けていた。朝から降っていた雨がスタート時にもやまず、やっとやんだと思ったら風が吹き始め、後半は冷たい逆風で体が冷えた。30キロ過ぎで尿意に耐えられなくなり、コンビニのトイレに駆け込んだ。悪条件に立ち向かう気持ちが弱かった。

 大田原マラソンといえば、前半は下り基調、後半は上り基調となることで知られる。「厳しいコースですよ」とよく耳にした。

大田原マラソンのゼッケン

大田原マラソンのゼッケン

 その情報が頭にこびりつき、「厳しいコース」というイメージと闘ってしまったような気がする。そのイメージが私の心を痛めつけ、負の圧力がかかった状態で走り続けた。

 何しろ上りは苦手だ。24キロの手前のちょっとした上りで、「厳しいコース」というイメージに襲いかかられると、急に心がへこみ、ペースが落ちて、そのままずるずる後退という感じになった。

 振り返ってみると、実際は大した上りではなかった。緩やかに上りが続くが、意識しなければ、それほど気にならない程度のものだ。それなのに事前の情報が頭の中で膨らんでしまっていたため、後半は弱気になり、レースから逃避した。

 エネルギージェルを携帯せず、スペシャルドリンクも置かず、一般の給水所のスポーツドリンクだけに頼ったのも失敗だった。レース半ばで腹がへり、体に力が入りにくくなった。軽いハンガーノック状態だったのかもしれない。

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