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スタントンや大谷… 大リーグ移籍市場の注目選手
スポーツライター 杉浦大介

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2017/12/4 6:30
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 米大リーグの球団関係者や代理人が一堂に集うウインターミーティング(10日から、米フロリダ州オーランド)が近づき、メジャーのストーブリーグが本格化しようとしている。今オフは特に話題が豊富だ。すでに噂に上っている通り、ナ・リーグの2017年シーズン最優秀選手(MVP)に輝いたジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)はトレードされるのか。フリーエージェント(FA)のスター選手の中では誰が高年俸を手にするのか。そして大谷翔平、ダルビッシュ有といった日本選手たちはどの球団に所属することになるのか。今回は今オフの主な見どころをピックアップし、今後の行方を占っていきたい。(FA選手の成績、所属チームは17年シーズン)

スタントンは放出されるのか

 本来であれば、17年シーズンに59本塁打を放った28歳のスーパースターがトレード要因になることなど考え難い。しかし、デレク・ジーター氏ら新しいオーナー陣に引き継がれた現在のマーリンズは、低迷脱出に向けた新しい方向性を模索中だ。具体的には今季は約1億1500万ドル(約139億円)だったペイロール(年俸総額)をまず約9000万ドル(約109億円)まで削減することを画策。そこで注目されたのが、チーム一番の高額年俸であるスタントンの放出だった。

 あと10年で実に2億9500万ドル(約357億円、20年シーズン終了後に残りの契約期間を破棄してFAになる権利を持つ)の契約を残したスタントンを出せば、よりフレキシブルなチームづくりが可能になる。マーリンズはもともと低予算のチーム。若手プロスペクト(有望株)も枯渇した現状で主砲の放出はやむを得ない策なのだろう。

 すでにジャイアンツ、カージナルスといった複数のチームがマーリンズと交渉したと報道されている。カリフォルニア出身のスタントンにとって、ジャイアンツは魅力的なはず。17年シーズンのジャイアンツは本塁打数でメジャー最下位と長打力不足に苦しんだ事情に加え、かつてバリー・ボンズの本塁打ラッシュに熱狂した土地柄もあり、様々な意味でスタントン獲得は理にかなう。

 スタントンはトレード拒否権を持っているが、西海岸のチームなら移籍を承諾する可能性は高いとみられている。ジャイアンツは元オールスターのジョー・パニック二塁手を中心とする交換要員を提示したとされ、マーリンズ側の対応が注目される。

ジーター氏はチームの年俸総額削減を進める=共同

ジーター氏はチームの年俸総額削減を進める=共同

 過去に本塁打王を獲得した選手が直後に放出されたケースは11度。1919年にレッドソックスの一員として29本塁打を放ちながら、その後、ヤンキースに放出された有名なベーブ・ルースのように、トレードがフランチャイズの方向性を変えてしまうことはあり得る。一方、03年にMVPを獲得したアレックス・ロドリゲスをトレードし、その翌年にチームの勝利を71勝から89勝に引き上げたレンジャーズのような成功例もある。

 マーリンズがスタントンの残りの年俸引き取りを優先して考えていることは明白。それと同時に、可能な限りの好条件を引き出すことも焦点になる。主にチームづくりを担当すると目されるジーター氏にとってオーナー就任後、“初の大仕事”の行方に注目が集まる。

FAの注目選手を挙げると…

 ブライス・ハーパー(ナショナルズ)、マニー・マチャド(オリオールズ)、ジョシュ・ドナルドソン(ブルージェイズ)、アンドリュー・マカチェン(パイレーツ)といった大物選手が一斉にFAになる1年後のオフは、歴史的なFA戦線になるとみられている。今オフはそこまでの派手さこそないものの、それでも各チームの目を引く好選手はそろっている。

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