2019年5月24日(金)

成育医療センター、人のiPSとESから視神経細胞
緑内障など治療薬開発に

2017/11/30 19:00
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国立成育医療研究センターは30日、人間のiPS細胞と胚性幹細胞(ES細胞)から視神経細胞を作り、開発中の治療薬の効果を確かめる手法を開発したと発表した。すでにマウスの視神経細胞を作ることには成功していたが、人の細胞とは薬物に対する効果などが違うこともあった。失明のおそれがある緑内障など視神経の病気の治療薬の開発につながるという。

同センター病院の東範行眼科医長らは、人のES細胞を培養し、長さ1~2センチメートルの神経線維を持つ視神経細胞に変化させることに成功した。人の皮膚から作ったiPS細胞でも同様の方法で作製した。いずれも作製効率は90%以上で、1カ月以上生き続けるという。実際に神経が機能していることを示す電気信号やたんぱく質の流れなども確認した。

作った視神経細胞に開発中の治療薬を加えれば、効果を調べられる。神経線維が傷ついて死滅するのを予防したり、抑えたりする治療薬の開発期間を大幅に短縮できるとみている。また視神経細胞に圧力を加えたり、低酸素状態で培養したりして病気に似た細胞を作れば、緑内障など失明につながる目の病気の原因や進行の仕組みを解明するのに役立つという。

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