2019年7月20日(土)

最新の市場情報

「※」は20分以上遅延
日経平均株価(円) 21,466.99 +420.75
日経平均先物(円)
大取,19/09月 ※
21,380 +370

日経チャンネルマーケッツでは、マーケット・経済専門チャンネル日経CNBCの番組をライブ配信。配信中の番組から注目のトピックスをお届けします。

「鈴木亮の視界亮行」[映像あり]

7月19日(金)14:20

大日本住友が豪iPS企業に買収提案 約200億円[映像あり]

メルカリ 業績観測報道「戦略的事業へ投資で費用増」

7月19日(金)13:00

[PR]

投信コラム

フォローする

「結い2101」現役世代が支持(話題の投信)

2017/12/4 12:00
保存
共有
印刷
その他

独立系の鎌倉投信が運用・販売する「結い2101」は、30~50歳代の現役世代を中心に支持を得ている。「これからの日本に必要とされる『いい会社』をふやしたい」(鎌倉投信の鎌田恭幸社長)という運用哲学が共感を呼び、保有者の約6割は積み立てでコツコツ買い続けている。金融庁が定めた厳しい条件をクリアし、来年1月にスタートする積み立て型の少額非課税投資制度(つみたてNISA)の対象にも認定された。

10月末時点の純資産総額は315億円と、過去3年間で3倍近くになった。投資先は国内の中小企業が中心。最大の特徴は、投資先を選ぶ際に最初の段階で企業の「性格」をみて絞り込む点だ。財務内容や株価など定量的な数値データに基づく分析・評価に重点を置いて銘柄候補を選び出す一般的なファンドと大きく異なる。

投資判断には「人」「共生」「匠」という3つの評価軸を設けている。投資候補になるのは、(1)人財を生かせる企業(2)循環型社会を創る企業(3)日本の匠な技術・感動的なサービスを提供する企業――のいずれかだ。この3分野に付随する40程度の評価項目に照らし合わせて候補をさらに絞り込み、財務内容や株価水準などを踏まえて最終的に「合議」で投資するかどうかを決める。

投資先は10月末時点で62社。長く保有し続けることが前提で、原則として銘柄の入れ替えはしない。ただ、投資先の状況が評価軸に合わなくなった場合や上場廃止などを理由に全売却するケースもある。非上場の6社は、それぞれが発行している社債に投資している。

投資先候補は様々なルートから情報を集め、現地を視察するなどして見つける。運用者が実際に企業を訪問し、社長だけでなく現場で働く従業員からも直接話を聞いて投資判断につなげることも少なくない。一般的な投資銘柄候補選びは産業分野ごとに絞り込むことが多いが、鎌倉投信は「社会が抱えるいろんな課題解決を手掛かりにひもといていく」(鎌田社長)という独特のスタイルだ。

例えば「人」の観点から組み入れているエフピコはプラスチック容器製造の最大手。障がい者の雇用に積極的で、17年3月末時点の障がい者雇用率は13.95%と国が定めている法定雇用率の2%をはるかに上回る。障がい者雇用の関係者が集まる勉強会に運用責任者が参加したのをきっかけに投資が始まった。

「匠」の観点で投資するハーツユナイテッドグループは、携帯電話やゲームソフトの動作不良を見つけて修正するデバッグ事業を請け負う会社だ。創業間もない頃、米マイクロソフトに技術力の高さを認められ急成長を遂げた。かつてニートやフリーター、引きこもりだった若者らが従業員の半数を占める。

「結い2101」を保有している受益者は30~50歳代の現役世代が約7割を占める。さらにこれまで株式も投信も買ったことのない投資未経験者が全体の15~20%程度にのぼる。もともと「投資=金もうけ」のイメージに嫌悪感を持っていた若い世代が「投資が社会貢献になる」という考えに共感して投資を始めるケースも多いようだ。

ファンドのプロモーションは神奈川県鎌倉市にある本社や全国各地の主要都市で開く年間80回ほどの説明会だけだが、SNS(交流サイト)などを使った口コミで徐々に認知度が上がってきた。10月末時点の顧客である受益者数は1万7786人。情報開示にも積極的で、運用報告の催しである年1回の大規模な「受益者総会」では投資先企業の社長や社員による講演や企業展示などを通じて投資家に理解を深めてもらう。また、2カ月に1回程度のペースで投資先の「いい会社訪問」や「いい会社の経営者講演」なども開催している。

運用で目指す利回りは年率で5%程度(信託報酬控除前)。高いリターンを追求するのではなく、値下がりリスクを抑えた安定運用を狙う。価格変動リスクを年率10%程度に調整するために、一定の現金比率を維持している。10月末時点の現金比率は35.3%程度。現金を多めに持っていれば投資家の解約にも応じやすく、相場を見ながら適切なタイミングで株式などに投資できるといった側面もある。

鎌倉投信が取り扱うファンドは、現時点で「結い2101」の1本のみ。組み入れ銘柄は100社程度までふやしていく方針だ。将来的には同じ投資哲学に基づく新たなファンドの設定も視野に入れているという。

(QUICK資産運用研究所 望月瑞希)

投信コラムをMyニュースでまとめ読み
フォローする

保存
共有
印刷
その他

電子版トップマーケットトップ

読まれたコラム

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。