2017年12月15日(金)

青森―北海道のフェリー各社、相次ぎサービス拡充

北海道・東北
2017/11/30 2:00
保存
共有
印刷
その他

 青森県と北海道を結ぶフェリー各社が料金割引や、港と市街地・観光地のアクセス向上などサービスを相次ぎ拡充している。2016年3月の北海道新幹線開業で津軽海峡圏の交流人口が増える中、安くてゆったり移動できるフェリーの乗船客も増えている。各社は利便性を向上し、さらなる集客増を狙う。

海峡航路は北海道新幹線開業後も利用客が増えている(青森港)

 北日本海運(北海道函館市)と共栄運輸(同)が共同運航する「青函フェリー」は、旅客・車両航送料金を20%割り引く「いいことキャンペーン」を18年3月末まで延長する。当初は12月末までの予定だったが、大人旅客運賃で1280円と新幹線の新青森―新函館北斗間(指定席7260円)より大幅に安いことが好評で、3カ月延長する。

 2次交通も拡充した。青森側でタクシー会社と提携して7月から運行している港と県内各地を結ぶ乗船客限定の定額運賃タクシーを、11月からは一部区間で11~25%値下げした。三内丸山遺跡など青森市内の観光地を1~2時間で巡る観光タクシーも11月から始め、フェリーを使って観光しやすくしている。

 函館側でもバス会社と組み、9日から港と函館駅や湯の川温泉など市内各地を結ぶ路線バスの運行を始めた。それまで港発着のバス便はなかった。青函フェリーは従来、トラック航送主体だったが、新幹線開業を受けて営業戦略を転換し、観光需要の取り込みを強化している。

 川崎近海汽船が運航する「シルバーフェリー」(八戸―苫小牧)は、12月10日から18年1月末まで1日4往復のうち昼行便2往復の旅客・車両航送料金を21%割り引く「朝割21」を実施する。青い森鉄道と提携し、同鉄道乗車券とフェリー乗船券をセットにした「青森・苫小牧てつなかきっぷ」も発売した。青森駅―八戸港―苫小牧港は6200円で、別々に購入する場合に比べ1080円得だ。

 津軽海峡フェリー(函館市)は閑散期の車両航送料金が1割引きで運転手を含む最大8人まで利用できる独自の「海割ドライブ」を12月末まで実施している。

 北海道運輸局によると、北海道新幹線開業直後の16年度の海峡航路(函館―青森、大間)の輸送人員は約70万2100人と、15年度比4.9%増えた。17年4~8月は前年同期比8.8%増と伸び率が拡大している。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ

企業・業界をもっと詳しく

企業がわかる。業界がみえる。ニュースとデータをまとめてチェック!



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報