ブルドック、買収防衛の果て「企業価値向上」置き去り
ガバナンスの掟
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創業110年を超える老舗の食品メーカー、ブルドックソースは2007年に米投資ファンドから買収を仕掛けられた。日本企業の買収防衛策の先例として耳目を集めて10年。上場企業の買収防衛策は経営陣の支配力維持に使われる恐れがあると、最近は投資家に不評だ。買収防衛と企業価値の向上がイコールではないとの認識が定着している。
財務面の体力を消耗
07年5月に米スティール・パートナーズから届いた一通の英文のファクスが買収合戦の口火を切った。スティー...
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