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「最強」13年産組、失速の背後にあるもの

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2017/12/2 6:30
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 11月26日のジャパンカップ(東京、G1・芝2400メートル)が終わり、国内競馬の主流路線といえる芝中長距離のG1は、有馬記念(12月24日中山、芝2500メートル)を残すだけ。大一番の前に1年を振り返るのは気が早いが、ここまでに見えてきた傾向はある。「最強」の呼び声が高かった現4歳世代(2013年産)の失速である。ジャパンカップでは、現在の競馬をリードする5歳世代のシュヴァルグラン、キタサンブラックの間に、今年のダービー馬レイデオロ(牡3)が割って入った。4歳勢では昨年のダービー馬マカヒキが4着に食い込んだが、3着キタサンブラックとは4馬身の大差。マカヒキとともに「3強」を形成し、昨年の3歳三冠タイトルを分け合ったサトノダイヤモンド(16年菊花賞、有馬記念優勝)は今秋のフランス遠征で惨敗した後、年内休養が決まっている。ディーマジェスティ(16年皐月賞優勝)に至っては今秋は一度も走らないまま引退、種牡馬入りした。3強だけでなく、昨春のクラシックに駒を進めた組はその後、全く存在感が薄い。13年産世代の失速の背後に何があったのか。

11月26日のジャパンカップを制したシュヴァルグラン(左)。右は3着のキタサンブラック=共同

11月26日のジャパンカップを制したシュヴァルグラン(左)。右は3着のキタサンブラック=共同

色あせる高レーティング

 昨年の日本ダービーの後、日本中央競馬会(JRA)のハンディキャッパーは、優勝したマカヒキに121というレーティングをつけた。ダービー時のレーティングでいえば、後の三冠馬ディープインパクトが119、オルフェーヴルが120だから、マカヒキがいかに高いかがわかる。前年の15年のドゥラメンテも121だが、同馬は皐月賞と併せて2冠を制し、ダービーの走破タイムは2分23秒2でレース史上最速。マカヒキより0秒8も速い。しかも、2着サトノラーゼンには1馬身4分の3の差をつけた。タイムは前半のペースに左右されるため、うのみにできない面はあるが、着差でいえばマカヒキと2着サトノダイヤモンドは鼻差(推定約8センチ)。2着と3着ディーマジェスティの間も半馬身。そのため、サトノダイヤモンドは120、ディーマジェスティは119と、平年の勝ち馬に近い評価だった。

 3歳の春は競走馬の能力を評価するには早すぎる時期で、レーティングも“目分量”になる。競馬開催国としての格を反映した政治的な要素も絡む。2着に5馬身差をつけたディープインパクトが119にとどまったのは、日本がまだ、国際セリ名簿基準委員会(ICSC)のパート1国昇格前だった事情がある。07年の昇格後は、ダービー馬の数値は牡馬換算で117から121の間に収まる(07年のウオッカは牝馬の斤量2キロ減を反映して116)。ともかく、121のダービー馬は15、16年の2頭だけで、レイデオロは120。超スローでタイムが昨年より2秒9、15年より3秒7も遅く、「出しすぎ」の声が出ても不思議はないが、今秋の結果を見るとレイデオロの120は妥当で、昨年が「盛った」といわれかねないほど明暗が分かれた。

引退馬相次ぎ現役組も不振

 「暗」の4歳世代。昨年の皐月賞、ダービー出走馬のその後を見ると、ディーマジェスティ以外に皐月賞、ダービーとも5着のリオンディーズ、G2の青葉賞優勝でダービー13着のヴァンキッシュランが昨年のうちに引退。G2の京都新聞杯優勝でダービー6着のスマートオーディンはダービー後、1年半も戦列離脱中だ。昨年の皐月賞は珍しく1勝馬が出走しており、この組からミッキーロケットが秋に神戸新聞杯(G2)で2着。1月に日経新春杯を優勝。このほか、ミライヘノツバサもオープンに昇格し、日経賞で2着と健闘した。このほか、ロードクエスト(皐月賞8着、ダービー11着)が昨年9月にG3を1勝。ダービー16着のマイネルハニーが昨年末にG3を1勝したが、全般的に存在感は薄い。

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